オー=ド=セーヌ県(県庁所在地:ナンテール)の高等学校で、生徒より「アッラーの名の下に殺す」という死の脅迫を受けた女性教師が、事件を警察に告発。

 

 

ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌにあるミシェル=アンジュ高等学校(lycée Michel Ange)で3月7日、意見の不一致から女生徒が女性教師を「くそばばあ(grosse chienne)」と呼び、「アッラーの名の下に殺す(Au nom d’Allah je vais la buter)」と脅迫。学校を退学させられるという事件が発生。

 

そして今度は退学させらた女生徒の兄が3月27日、学校にやってきて妹の退学理由を説明するよう迫ったという話。身の危険を感じた女性教師は警察に行き、先に受けた女生徒からの脅迫事件を警察に告発した次第。

 

すでに先週、パリ東部にあるモリス・ラヴェル高等学校(lycée Maurice Ravel)の校長が、女生徒にムスリムのスカーフを外すよう指示した後に、死の脅迫を受けて辞任しており、フランス教育界には不安が広がるところ。

 

校長の辞任は国中に波紋を呼び、アタル首相は教育の柱として、「教師の保護と政教分離」を徹底させる意向を表明。金曜日にはパリ副市長をはじめ、議員らが学校前に集まり、教員組合のボブキエヴィッチ氏は「政教分離という説明に尽きる。これを徹底させるしかない」と訴えた次第。

 

ヨーロッパ最大のイスラム教徒コミュニティ、そしてユダヤ人コミュニティを抱えるフランスにおいて、政教分離と宗教の問題は後を尽きないところ。

 

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信仰の自由と政教分離は、相容れない部分がありますよね。政教分離だから、学校で宗教を顕示するものを装着してはいけない。でも、信仰は自由だから信じる神に従った服装をしたい。

 

政教分離を徹底させようとすればするほど、ムスリムから脅迫を受けるというのは、本望ではありませんよね。

 

 

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