フランスで最も有機農業(Agriculture Biologique/Organic Farming)が盛んなところは、南西フランスに位置するジェール県(県庁所在地:オーシュ)。有機農業を営む農地(有機農地)が、県内すべての農地の30%以上に及ぶほど。

 

 

フランス全土において有機農業が営まれるのは、すべての農地の8.5%ということで、「県によってかなりばらつきがある」というAgence bioの報告。

 

フランスではここ5年間のうちに、有機農地が2倍以上に増加。面積にして230万ヘクタールの農地が、有機農法を採用。

 

有機農地の拡大は、消費者の需要がその一因。2018年から2019年の間において、ビオ製品の消費は13.3%上昇。

 

それでは、フランスで有機農業が盛んなトップ3県(カッコ内は、県庁所在地/地域圏)とその有機農地の面積:ー

 

1位、ジェール県

(オーシュ/オクシタニー)91,802ヘクタール

2位、ロワール=アトランティック県

(ナント/ペイ・ド・ラ・ロワール)73,715ヘクタール

3位、アヴェロン県

(ロデーズ/オクシタニー)70,008ヘクタール

 

オクシタニー地域圏(首府:トゥールーズ)は、有機農地がフランス全土の22%(503,026ヘクタール)を占めるほど盛んで、10,663軒の承認された(および承認プロセスの途中にある)有機農家が存在。

 

これに対し、イル=ド=フランス地域圏(首府:パリ)は、有機農地が28,104ヘクタール、有機農家も493軒ほど。とはいえ、農地は2018年から2019年にかけて25%拡大した次第。

 

それでは、フランスにおいて実際、有機農法で生産される作物のトップ3をご紹介:-

 

1位、家畜の飼料

(有機農業の営まれるすべての農地の60%以上/137万ヘクタール)

2位、食料作物

(穀物、油糧種子、豆類/570,672ヘクタール)

3位、ワイン用ブドウ(112,057ヘクタール)

 

有機農法とは、化学農薬、合成肥料、抗生物質、成長ホルモン、または遺伝子組み換え生物を使用せずに作物を育てる方法であり、その製品は野菜や果物から、ワイン、肉、乳製品、そして非食品である化粧品や洗剤類まで幅広く。

 

フランスでも生産が拡大するビオ製品だけれど、国内で消費される33.7%が輸入品であり、そのうち15%がEU圏外から輸入されるものであるということ。

 

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この辺りでも、ベルジュラックやデュラスのワイン、写真のABラベルを掲げる生産者、そしてラベルを保有するボトルがどんどん増えています。

 

 

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