食品のインフレにつき、乳製品(チーズ、バター)や加工肉(ハム、ソーセージ)といった健康を維持するための製品が、特にその影響を多大に受けているところ。

 

 

パリに住む38歳の女性は、6か月前からスーパーで買い物をするときに、持参したショッピングカートの底に入れた有塩バターを、支払い忘れたふりをして未払いのまま出てくるという万引き行為を開始。

 

「私たちの購買力が上がっていないのに、価格がこんなに上昇するなんて異常」という女性は、「ブルターニュ出身だからケーキ作りをよくするけれど、有塩バターの値上げが半端ではない」と。

 

「賞味期限が短い製品を、こんな高い値段で売るなんて。これまで3ユーロ(479円)だった製品に、5ユーロ(798円)も払うつもりはない」と議論。

 

このような万引き行為を行うのは、この女性に限られたことではない様子。

 

INSEEの発表した2023年1月の数字によると、買い物かご1杯分の食品、および生活必需品の価格は、ここ2年間で20.5%上昇という、前代未聞の上昇率を記録。

 

それに連動するかのように、スーパーや小さな商店における盗犯件数は、2022年において14%上昇したことを、内務省が発表。

 

その一方で、「大手小売店(大手スーパー)だけが、いつもと変わらぬ額の利益を得ている」という前出の女性は、「必要だから盗むというより、正義のため。モノプリと戦う、現代版ロビンフッドといった感じ」と説明。

 

またリールに住む25歳の女性は、「万引きで狙うのは、大手ブランドか、大手スーパー」と言い、「小さな業者よりも、受ける打撃が少ないであろうから」と、正当性を主張。

 

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どこにぶつけることもできない、消費者の正当性を求める怒りですね。現代版ロビンフッド、一理あると思います。って、納得しちゃダメなのか?

 

 

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