南西フランス田舎暮らし-japaneseteacher


町で日本語を勉強している人がいて、私に会いたいということ。お、これは日本語教師の依頼がくるかも?と期待を寄せてお宅ご訪問。どうやら退職したこのムッシュは、昔北フランスの原子力発電所で働いていたそうな。そこでたくさんの日本人技術者と知り合い、日本語を勉強し始めたとか。


まず案内してくれたのが、2階の「日本部屋」。ベッドルームですが、日本のカレンダーやお人形が飾ってあります。ちょっと古めかしい印象。おそらくこれらのコレクション品は、10~20年経っていると見られます。現役時代に、いただいたり購入したりしたものでしょう。


そしてリビングルームに戻ると、「ワタシ、マイニチ、ニホンゴ、ベンキョウシマス」と言って、日本語演習帳なるものを広げて、音読し始めました。「わ~ぉ」「ほ~」とかいろいろな感嘆詞を並べつくしても終らないので、しびれを切らして「日本語、習いたいですか?」と聞いても、まだ音読しています。。。


要するに、自分の日本語学習を披露したかったんでしょうね。この辺じゃ、言葉がわかる人いませんから。そして突然「ニワトリノハナシ、シッテイマスカ?」と聞くんです。ニワトリ、ニワトリ・・・「庭には二羽鶏がいる」??半分ふざけて言ったのですが・・・「ソレデス、ソレデス!!!」手を叩いて喜ばれてしまいました。


もう帰ってイイですか~?とばかり立ち上がると、「チョットマッテクダサイ」と言って持ってきたのが、某雑誌の『わが家の夕めし』というコラム。「コノタベモノ、ヤクシテクダサイ」と。なるほど「鯛のあら煮」とか「おすまし」とか、何が入っているかよくわからないらしい。ということで、仕事は取れないままに、宿題を出されてしまいしまた。トホホ・・・