オステオパシーを勉強するのにイギリスに来る価値があるかどうか?
勉強した後で速攻イギリスを出なくてはならなくても、それでもイギリスに来たいなら。
それもいいかもしれないと今では思います。
4年間イギリスで生活するっていう経験はできるわけだし、去年までは、新興の大学併設オステオパシーカレッジのレベルは低いと思っていたけど、カーディフ大学、リーズ大学、オックスフォードブルック大学なんかは、そこそこできてから年数も経っていて、卒業したオステオパスと話もしたけど、みんなまあまあ。。。まとも。
自分はESOに行ってよかったと思うし、ESO、UCO(旧BSO)くらいのレベルの教育を受けたいという気持ちに代わりはないけど、今はポンドも(Brexitのせいで)昔ほど高くないし、お金があり、かつイギリスで勉強したという経験がしたいならば、それも悪くないのかもしれないと思う。
この記事を読んで久しぶりにイギリスのワークビザの条件を確認してみました。
イギリスで就職先からスポンサーされるビザのことをTier2といいます。スポーツ選手、宗教家など限られた職業の人や、日本の会社から駐在として行く人を除いては、Tier2 Generalというカテゴリーでビザを申請しなくてはいけません。
Tier2 Generalのビザを取るためにはこんな制限があります。
1) スポンサーする企業の側が、スポンサーライセンスを取得しなくてはいけない。
2) その職種に関して、EU内の人材が応募してこなかったという証明をするために、Job Centreに最低3ヶ月間その職種を募集していなくてはいけない。これをLabor Market Testというのだが、この3ヶ月間で誰も適職の人がいなかったという証明を出さなくてはいけない。
3) その職で支払われる給料の額が、Home Officeが定める最低賃金に満たなくてはいけない。
で、この最低賃金ってのが、、、
年間30,000ポンド。
ちょっと待った!!
新卒でそんな額の給料をもらえる人、多分イギリスには(イギリス人でも)なかなかいませんが!?
Home Officeが何を考えているのかわかりませんが、基本的にイギリスは
「EU以外のところからは、特殊能力を持った特殊なキャリアの人以外は、もう就職を認めない国」
になったのではないかと思います。
いやこの額ってさ。。。
私がTier2で滞在していた頃は、20,000ポンドくらいだったと思います。
最後にTier2でビザを取ったのは2015年だったかと思うのですが、いやそれから4年で1.5倍に跳ね上がるかね?!
というわけで、イギリスで就職してTier2のビザを取るのは、相当、相当難しいと思ってください。。。
そしてオステオパシーでTier2のビザを取るためには、オステオパスであるボスはほぼ何もビザのことを知らないので、自分で全部調べて、ボスに何をやればいいかいちいち指示できるくらいの英語力とバイタリティが必要。弁護士がついていないとしくじる可能性もあるし、綱渡りです。。。(そして弁護士高いんだよ〜)
というわけで、オステオパシーでイギリス留学はいいけど、イギリス就職はちょっと難しいかも。。。
でも、イギリスに留学して、それからカナダやニュージーランドに就職した人はいましたよ。
なので、バイタリティがあればそういう道も開けるかもしれません。
でも正直言って、カナダやニュージーランドに行きたいなら、留学の時からそっちで勉強すればいいのに〜とも思うしね。
なんか、大手を振って、頑張ってイギリス留学しなよ!とお勧めできないのが、私の本音でしょうかね。。。