もうかれこれ一年以上前のことです。




人生で一番どん底で辛かった時にモラハラ気味の元彼に突き放され、


遠距離で電話したいと言っても取り合ってもらえず、電話をかけたら即切られ、泣きながらお別れの長文を書いて絶縁したことがあったんですね。




(と言ってももちろん私にも非があります幼稚で甘ったれなメンヘラだったので)







なんとそのたった1か月半後に連絡が来たんです。







LINEは既にブロック削除していたのでインスタグラムのDMからでした。


無言でいきなり私の好きな物が写っている画像だけ送られてきました。不器用な彼らしいです。




その直前、何となく連絡が来ているような気がしていたので本当にその通りだったことにまず驚きました。




「あー、私が返事をくれるかどうか分からなくてジャブ打ってきたんだな」

「をい、今更反応するとでも思ったか」

「久しぶりくらい言ったらどうなんだ」

「ああ言えばこう言うでいつもこちらを言い負かしてきた人なのに急に喋れなくなったのか」


なんてぶつぶつ思いながら完全無視を決め込みました。

私のことをまだ思ってくれてたんだというほっとしたような気持ちも1%くらいはありました。




でもこれまでのことで深く傷ついていたこともあり、「この人と関わる=またあんな辛い思いをする」と防衛本能が働いてたんですよね。







ところがそのまま無視していたら今度はその数日後に電話が。





正直これは予想外でした。



でも、一番辛かった時に電話したらブチ切ってきたような人だったから…その後のフォローもなく…。


何で私の電話に出てくれなかった人からの電話にわざわざ出なきゃいけないんだ。あの時どれだけ悲しかったか。絶望したか。



私が感じた気持ちを同じように味あわせたい。



思い出すと再び怒りがムクムクと込み上げてきて、出ませんでした。かなりお子様でしたね…はい。






そしたら日を空けずに電話が数回……!




その頃には、呆れに近い感情が私を渦巻いていました。

「逃した魚は大きいんだよ」みたいなことを思ったかは覚えてないけれど。

そこで着信拒否して、インスタグラムのアカウントも削除して、元彼とは本当に絶縁しました。




着信拒否を一度も解除することなくあれから一年以上経ち。もちろん話すことも会うこともなく。





私の中で彼の記憶はどんどん薄れ、穏やかに幸せに暮らしていますがふと、気づいたのです。






「もう男はいいや!自分の人生を生きよう」





そう思ってすぐの時に連絡が来たなって。


それまでは、絶縁したと言っても連絡を待ってたんです。心の奥の奥の片隅では。


「俺が悪かった」「お前が必要なんだ」「大切にするから」そう言ってすがりついてきてくれるのを待っていたんです。そしたら許すつもりでした。


でも、なぜかぷつっと吹っ切れたんです。



そして吹っ切れた途端に、まるでそれが相手に伝わったかのように連絡が来たのです。




これってよく聞く話だと気づきました。



執着がなくなったら叶う、手放したら叶う。

忘れた頃に叶う、とかね。




「自分の人生を生きる!」と言いつつもチラッチラッと後ろを振り返っていたらたぶんこんなに早く叶っていません。




綺麗さっぱり100%振り切って思いっきり前だけを見て進み出したら「彼から連絡が来る」が叶ったのです。




まあ、叶ったところで本当に冷めてしまっていてどうにもなりませんでしたが……。

(異例のスピードで冷めるくらいよく考えるとモラハラが酷かったんです)






彼にのしかかっていた私の重たーーーい執着エネルギーが、吹っ切れた途端ふっと軽くなったのでしょうか。それで連絡したくなったのでしょうか。



だとしたら潜在意識で繋がっているって本当なのかもしれないですね。怒り恨み憎しみ執着の念を飛ばしていたらしっかり届いているかもしれません。


飛ばし続けている限り連絡は来ないのかも…?


うーん、不思議な話でした。






完全に絶縁した後もふと思い出しては苦しんでいましたが、今は彼がどこかで幸せに生きていてくれたらなあと思えるようになりました。



彼が誰かと笑っているところを想像すると嬉しくなるまでになりました。以前の私からするとこんな心境になるなんて有り得ないことです。


でも、そんな気持ちになると私自身が一番助かるんですよね。恨み憎しみを抱えて生きるのはものすごくものすごく疲れるし辛かったから。



ようやく、本当の意味で彼を手放すことができたのだなと実感しました。