こんばんはー。新聞ワークの続きの回でございます。

おっと、お金を増やすことだけを教えないファイナンシャルプランナーカマダですニコニコ

 

●時価総額、企業の栄枯盛衰をうつす  

米中独ITが躍進  日本経済20170907

 

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こちらの記事の要約は下記の一文で終わります。

 

 

『ITによるイノベーションや中国をはじめとする新興国の成長によって今世紀の世界の成長企業の顔ぶれが20世紀のそれと異なっている』

 

 

じゃあ、その顔触れの違いって何ですか?という問いは必ず出てくるとして。。。その特徴は実は記事の中に要約されているんですね。

 

 

3つの点が浮き彫りになる。米国のダイナニズム、中国の勃興、そして日本の停滞だ。

(記事より)

 

 

①米国のダイナニズム

②中国の勃興

③日本の停滞

 

この3つのパートを記事中の時価総額の表を使ってまとめていきましょう。

 

 

①米国のダイナニズム

米国の時価総額ランキングには顕著な特徴があります。そう、IT企業ばかり!20世紀末のベスト5企業は全く残っていません!!これ激しい変化ですよね?10-15年でこんなに変化したということですから。

 

さらに、20世紀末ランキングNO1のGEと現在のNO1であるアップルの時価総額を比べてください!!

 

GE      54.2兆円

アップル   91.1兆円

 

アップルの時価総額、GEの約2倍!!なお、兆円という単位を出されても一般の生活者にはボリューム感が分かりにくい💦

 

日本の国の1年に集める税金がだいたい50兆円です。と、なるとアップルの時価総額は、日本国民全員が1年間一生懸命働いて納める税額の2倍!!なんです。

(なお、日本国を運営する1年の予算は約100兆円。税収50兆円に国債などの借金で50兆円手当しています。アップルという会社を購入しようと思ったら、日本国の1年間の予算で買えます💦)

 

 

②中国の勃興

さて、中国のランキングを見てみましょう。1位も2位もIT企業(ネットサービス)です。過去の1位であるチャイナモバイルの時価総額と現NO1のアリババを比較してください。

 

チャイナモバイル    11.6兆円

アリババ集団      46.8兆円

 

アリババはチャイナモバイルの約4倍、、、成長の規模で言えば、アメリカのGEとアップルの倍です!!

 

なお、現在で比較すると、アリババは米国のアマゾンと時価総額が同じくらい、、、アリババもアマゾンもEC企業なので覚えやすいですね。

 

③日本の停滞

さて我らの日系企業の時価総額、新旧NO1を比較しましょう。

 

NTTドコモ   18.9兆円

トヨタ       20.3兆円 

 

さほど時価総額は変わりません。この10-15年で日本のTOP企業の価値に変化はない、ということでもあります。また、TOP5の顔ぶれも見てください。さほど変わりません。企業が異なっても、自動車、金融、通信の企業です。記事で言われているように、ソフトバンクのTOP5入りが頑張っているかなぁ、という印象ですね。

 

「成長力」という側面から世界の企業を比較すると、どうしても日本の企業にはパンチがない、IT企業の勃興が起こっていないという感想です。

 

記事のタイトルにもなっている「日本の立ち位置」。一昔前とは変わっていること、数字を比較することで体感いただけたと思います。