「グリーンブック」それは

 

"The Negro Motorist Green Book"

 

(自動車に乗る黒人のために

 グリーン氏が書いた本)という

 

ガイドブックの通称です。

 

 

(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

 

 

当時、公民権運動が

盛んなアメリカですが

 

ジム・クロウ法という州法に

基づく人種隔離政策により

 

黒人はたくさんの不都合を

こうむっていました。

 

 

たとえば、

 

• 食事や宿の提供を断られる

• 自動車を修理してもらえない

• 給油を断られる

• 暴力を振るわれる

• 白人しか住まない町から追い出される

• 警察に逮捕されやすい

 

(マイカーは白人の特権だ。

 黒人のくせにマイカーに

 乗るのは生意気だ」という

 意識がありました)

 

 

 

なので、

グリーン氏は

黒人が利用できる飲食店や

ホテル、ガソリンスタンド、

を案内するガイドブックとして

自費で出版したそうです。

 

 

 

 

さて、本作は

トロント国際映画祭で

観客賞に選ばれたのを皮切りに、

 

ゴールデングローブ賞3部門受賞、

 

そしてアカデミー賞作品賞はじめ

5部門にノミネートされて、

 

見事アカデミー賞作品賞を

受賞しています。

 

 

 

 

その内容は

 

人権差別が非常に残っている

アメリカ南部を

 

白人の用心棒兼運転手と
黒人の有名ジャズピアニストが、

ツアーで共に

行動していくことで、

人種差別や偏見の中を

逆手に取り、都度乗り越えていく


二人の関係性に胸を熱くさせる、
ロードムービー。

 

 

 

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という噂は

耳にしていたのですが…..

 

 

なんとなく

「地味だな〜」と感じて

 

公開後すぐに

触手が動きませんでした。

 

 

 

 

とはいえ、

 

いい映画なのは

間違いなし!

 

なので、やっと

休日に観てきました^^

 

 

 

 

 

そして、

 

視聴後の感想は

 

 

「あったかい!!!」

 

「なんて素晴らしい

   バディ映画なんだ!」

 

「ケンタッキー!!」

 

 

え、ケンタッキーって?(これは観てね^^)

 

 

 

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主人公は2人です。

 

 

イタリア人で家族思い、

いい加減で喧嘩早い

トニー・リップと

 

天才黒人ピアニストの

ドクター・シャーリー。

 

 

この二人が

ドクターのコンサートツアーに

緑色の車で向かう先々で

 

胸糞悪くなる

差別と偏見に出会い、

 

まったく違う生き方を
交差させながら

 

正反対の二人が

欠けている部分を補い、

互いを尊重していく

さまがじわじわきます。

 

 

 

さて、ドクターは

子ども時代にその才能を

見極められ、

 

音楽の英才教育を

受けた人です。

 

当時、黒人で

博士号をとるのは

並大抵なことでは

なかったはず。

 

 

実際にIQが高いと
人とつながりづらい

といいます。


共感とは
相手と同じように感じる

ということ。

 

 

IQに開きがあると
同じように感じづらい

からでしょうね。。
 

 

ノーブルで孤高な彼は

それゆえの悩みを
もっていました。



黒人社会に

生きられず


かといって
白人にもなれない。

 

 

なおかつLGBTで

秘密と孤独を

感じている…...

 



 

 

 

一方で

 

トニーはイタリア人らしく

愛情深い家族と

毎日をエンジョイしています。

 

しかし、その日の家計を

稼ぐために追われ、

 

大事な時計も質屋に

入れてしまう貧乏ぶりです。

 

 

それもこれも

無学ですぐに暴力を

働いてしまう彼は

 

一定の職につくことが

なかなか

できないからです(^^;)

 

 

いいやつだけど

いい加減。

 

 

そんなトニーですが

ドクターの運転手となり

ついて歩くうちに

 

そのものすごい才能と

 

あえて大変な南部を旅する

理由を知っていきます。

 

 

そして、

もともとはあった

黒人への人種差別が

消えていくのです。

 

 

 

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トニーがドクターを

守る姿には

 

愛情深い人柄を

とても感じますし、

 

ドクターがトニーの

大切なものを

終始尊重しているのが

よくわかります^^

 

 

 

そして

八週間のツアーが終わった

クリスマス、

 

トニーはずっと

クリスマスには家に帰ると
家族に言っていたのですが

 

大雪にあってしまい

疲労困憊し、

寝込んでしまいます。


そして、クリスマスの夜、

車の運転をして

トニーを家に送り届けたのは

雇い主のドクターでした^^

 

 

あまりに違う二人ですが

唯一の共通点、それは

 

お互いが大切にしていることを

心から尊重し大切にすること。

 

 

 

トニーは

ドクターの生き方を

 

ドクターは

トニーの家族を

お互いにとても大切に

したのです^^


 

 

さて、実はこの映画、

実話だそうです!

 

 

トニーの実子である

ニック・バレロンガが

共同脚本に関わっているそうです!

 

 

父親が残した手紙や

テープに基づいて

エピソードを作ったんですって。

 

 

 

後に字幕で出る通り、

 

トニーとドクターは

終生友情を保ち続けました。
 

 

 

 

違いがあるから
埋めあえる

違いがあるから
支え合える

 

 

 

人はみな同じ

ではありません。

 

違うから

こそ尊いのです。

 



見終わったあとも
お腹の底に温かみを
感じる、

そんな素敵な映画でした^^


 






 

 

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