今日、機材関係が全て撤去された。
殺風景な事務所に
残された荷物と一つのテーブル。
そこに社長の姿はなく、
俺一人いる空間は、なんとも言えない
寂しさだけ。
明日は最後に残された荷物を運び出し、
まさに伽藍堂となる。
勤めて十数年。
厄年とは言え、こんなにも落ちる事は
なかなかなもんだ。
最後まで社長についたのは俺だけ。
他のヤツは知らない。
自分の中のスジを通せた事に、
自分を褒めてあげたい。
ただ、時間は待ってくれない、
次の想定に動き出さなければ。
前を向き、少しずつでも進んでいかねば
家族を路頭に迷わすことだけは
回避しなければならない。
いざ行かん!俺!