歴史好きが考える龍馬伝に込められたメッセージ | 敬天愛人

敬天愛人

大学4年生。今人生の岐路を前にしています。日々の活動をここに記す。

私は歴史が大好きである。
歴史でも日本史である。
好きすぎて大学受験では常に日本史の成績はトップ
センター試験では100点を頂いた。

その中でも好きな時代が幕末である。
私のBlogのタイトルも西郷隆盛さんの言葉からお借りしている。
そもそも、私が日本史にはまりだしたのは大河ドラマがきっかけ
小学生の時に見た竹中直人さん主演の「秀吉」を見てからである。
毎週日曜日の8時はテレビの前に正座し大河ドラマを見入っていた。

そこから、小学校の図書館に置いてあった漫画日本の偉人を読み漁る毎日が始まった。
初めは戦国時代の偉人の伝記を読んでいたのだが、全部読み切り、違う時代の偉人の伝記も読みたいなぁと思った時に読んだのが「坂本龍馬」であった。

うろ覚えだがなんだが今まで読んだ偉人とは、雰囲気が違うなぁと感じた記憶がある。その後も幕末の偉人の伝記を読み漁り、遂には読む本が無くなった所まで行った。

そして、中学、高校と進む中で私は司馬遼太郎さんの小説と出会った。
初めて読んだのは「国盗り物語」。そして、高校3年生の夏、進路をどうしようかと悩んでいた時に読んだのが「竜馬がゆく」であった。

衝撃だった。

自分も龍馬のように情熱を燃やせる生き方がしたい
漠然とそう思った。
そこから、私は真剣に自分は何がやりたいのかと考えるようになった。
結局、高校の内にそれは見つからず、大学も行くつもりはなかったが、大学進学を決めた。

そして、今である。

私自身こう毎週ワクワクする大河は久しぶり。毎週欠かさず見ているし、時間があれば再放送も見ている。

しかしながら、どうしても、NHKは意図を持ってこの時期に「龍馬伝」をやっているように思えてならない。先週なんか「今一度日本を洗濯致します候」と言った後に選挙速報になるといった感じである


でも、劇中ではいきなり龍馬は私達の知っている坂本龍馬にはならない。

今の時代の私達と同様、自分は何がしたいのか、自分には何が出来るのか、わからず悩み、モンモンとする。
しかし、勝海舟との別れ、武市半平太の死によって彼は自分の成し遂げなければならない事を見つけ、それに向かって突き進み、私達が知っている「坂本龍馬」になっていく。

坂本龍馬も私達と同じように悩んだのだ。

しかし、そこには高い志を持ち、リスクを恐れず飛び込んでみろ

というメッセージがあるんじゃないだろうか?

よく言っている人いるけど、今は幕末と同じ位、変換期だと思う。
本当にこの1年だけでも取り巻く環境は変わってきているなぁと感じる。

日本型経済の限界も見えてきて、リーマンショック、twitterやustream等のソーシャルメディアの登場、ソーシャルビジネス、社会起業家と呼ばれる人達の登場、存在感を増す中国や韓国、インドの企業。
もちろんブーム的なものもあるだろうけど。

そんな今の時代には龍馬のように脱藩をする人間=リスクを取る
劇中で何回も言うように「日本の為に」=自分の為ではなく誰かの為に命を懸けれる
そんな人が必要とされていると感じる。
(それは今で言えば孫正義さんのような人なのかなと)

こんな時だからこそNHKは坂本龍馬を取り上げたと信じたい!

だから、私は今年の大河ドラマ「龍馬伝」をただの面白いドラマとしては見て欲しくないのである。

偶然だと思うが、私の人生の岐路にはいつも「坂本龍馬」が現れている。いや、本当に笑
これは何かのお導きかと思いながら自分の選んだ道を信じて進んでいこうと思う。




竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎

¥660
Amazon.co.jp

龍馬伝 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)/福田 靖 作

¥1,050
Amazon.co.jp