フィンランドの森の中にあるサマーハウス。

そこで作ったのはブルーベリーケーキだけではありません。


一つは、ケサケイットと言う野菜を使ったスープ。じゃがいも、玉ねぎ、にんじんなどその時手に入る野菜を生クリームと牛乳で煮たスープです。

その昔ロシアとの長年に亘る戦争で食べ物に窮し、庭で取れる野菜をとりあえず使って作ったのが起源だとか。


寒冷地で食材が乏しいフィンランドですが、野菜自体は味が濃く、ブイヨンがなくても美味しいスープができます。



そして、こちらはトナカイのフィレステーキです。


北欧諸国とロシアにまたがるラップランドに住むサーミ人にとって、トナカイは欠かせない動物でした。

厳しい気候を生き延びるために、ソリを引かせたり、肉や毛皮にしたり、角でボタンを作ったりと、トナカイをあますところなく利用してきました。

ちなみにトナカイは、メスにも角があるんですよ。




トナカイのフィレ肉は、表面を焼いたあと、中まで火を通すために更にオーブンにいれて加熱します。



右側にあるのは、リンゴンベリー(コケモモ)のソース。



焼き上がったトナカイ肉に、リンゴンベリーのソースをかけていただきます。

トナカイは思いの外柔らかく、おいしい肉で、エゾシカのようなワイルド臭はありません。

食用として供されるトナカイ肉は、野生ではなく、飼育されたものだそうです。

缶詰も売っていますが、日本には検疫の関係で、持ち込みが禁止されています。



リイーッタさんのお宅には、離れもあります。

こちらはお孫さんが小さい時によく泊まって行ったとか。



冬に備えるための暖炉もあります。



こちらはサウナです。

寒いのは苦手な私ですが、真冬に雪が降る中で、サウナでポカポカ温まってみたいです。



楽しく話をしているうちに、帰りの時刻となりました。
徒歩でバスの停留所へと向かいます。


フィンランドは国土の約7割が森林で、約1割が湖水です。
フィンランド語でフィンランドを意味するSuomiは、湖沼を表すsuoが由来とも言われています。

リイーッタさんのサマーハウスの近くにも、湖と川がありました。




こんなところで夏を過ごせたら、いいですね。


さて、ヘルシンキに帰ってから、ソコスデパートの地下にあるS Marketに行ったところ、トナカイ肉を発見しました。

部位の種類は豊富です。





お、これは、トナカイのフィレ肉!

リイーッタさんのサマーハウスでいただいたものです。

やはりフィレはお高いですね。



次回フィンランドに行く時は、ヘルシンキでアパートを借りて、トナカイ肉のソテーに挑戦してみたいです。