数年前から気になっていた金継ぎ。
レッスンに申し込んだ途端に入院が決まったりと、いつも何か勃発して参加を見送ってきました。
たまたまこの連休中に、西荻窪のMother’s Milkで教室が開かれるとお聞きし、ようやく参加することが出来ました。
こちらは金継ぎ前の割れた器。
上は韓国に旅行した際、ソウルの仁寺洞で買った茶器の蓋。
下は佐賀県多久町に唐津焼の窯を構えているアメリカ人陶芸家マイケル・マルティノ氏の作品です。
上は落として割ったのですが、下は電子レンジにかけたところきれいに割れました。
唐津焼を電子レンジにかけたらあかんとは知りませんでした。
まず最初に、割れた断面を瞬間接着剤で張り合わせます。
接着剤がはみ出した部分は、ヤスリで削ります。
これが一番の手間でした。
そのあと、金継ぎに使用する「新うるし」を薄め液で溶いたものを塗ります。
極細の筆か竹串を使って塗るのですが、厚みも太さも均等になりにくく、なかなか難しいですね。
はみ出した部分は、薄め液を綿棒に漬けて、拭き取ります。
何とか時間内に仕上げることが出来ました。
こちらはいずれもそれほど高価な器ではないため、簡易的な金継ぎで済ませました。
しかし、名人が焼いたものは、金継ぎのプロに、それなりの材料を使い、修復していただくことをお勧めします。
既に閉店してしまった唐津焼の専門店炎群の方は、既に故人である天才的な作家さんの器を見せながら、金継ぎをした方が価値が高まったと言っていました。
まあ、粗忽者な私としては、まずは割ったり欠けたりしないように、器を大切に扱うことが一番ですね。
今日はこどもの日。
皆さま、よい一日をお過ごしください!