ここ数年、秋を楽しむ期間が短くなったように感じています。

夏から急に冬になったようなイメージ。

秋のコートの出番はなく、先日購入したデシグアルの中綿コートを着込んでいます。


秋を感じるのは、食欲が出てきたことでしょうか?

1kgほど重量感が増したところ、トレーナーさんにすかさず気付かれました(笑)


お酒が飲めない体質なので、食べることくらいしか楽しみはなく、ダイエットなどする気にならないので、歩くことにしました。



日が落ちるのが早くなりましたね。

ついこないだまで大合唱していた虫たちは、鳴りをひそめています。


善福寺川へのウォーキングの際、しばしば立ち寄るコワン・ド・スリジェで、カフェオレをいただきました。


お友達がこの店の近くに住んでいた時は、時々ここで話をしたなぁ。

彼女はスパークリングワイン🍷だった。



日没後はぐっと冷え込んでくるので、温かい飲み物を戴くと、心まで温まります。



お店から善福寺川方向を見たところ。
明るいうちは川を眺めることが可能ですが、今時分の夕方5時半となると全く見えません。


コワン・ド・スリジェは6時閉店。

その時間になると、隣接する保育園に親御さんたちが迎えにきて、子どもたちの元気な声がこだまします。



木立の間からお月様が覗いていました。



狂い咲きの桜のように、寒い中成虫になってしまった虫たち。

鳴き声が、物悲しく響いておりました。




ふと、草野心平の「秋の夜の会話」と言う詩を思い出しました。


さむいね

ああさむいね

虫がないてるね

ああ虫がないてるね

もうすぐ土の中だね

土の中はいやだね

痩せたね

君もずゐぶん痩せたね

どこがこんなに切ないんだらうね

腹だらうかね

腹とつたら死ぬだらうね

死にたくはないね

さむいね

ああ虫がないてるね


草野心平は無類な蛙好きでしたから、この詩も蛙の心境を読んだものなのでしょう。


どこがこんなに切ないんだらうね

腹だらうかね

腹とつたら死ぬだらうね

死にたくはないね


秋はお腹が切ない季節なのですよね。


埼玉にある実家には、高校の国語教師だった父の本が本棚に入りきらないほどあり、その一冊が草野心平の詩集でした。

父が亡くなったあと、本はかなり処分してしまいましたが。


草野心平は、「冬眠」や「春殖」と言う詩が、型破りで知られています。

気になる方は、ネットで調べてみて下さいね。



⭐️今日の一曲(ブラジル音楽)


A Rã : Joyce & João Donato


草野心平と言ったらやっぱり蛙なので、蛙の曲をご紹介します。

João Donatoが作曲したA Rã(蛙)です。


Caetano Velosoによる歌詞もあるのですが、カエターノ以外は皆、蛙の鳴き声で歌っているようでした。


この曲の作者であるジョアン・ドナートとジョイスの、2匹の蛙の掛け合いがユニークな一曲です。