東京で20年ほど続けていた和太皷。
え?これが和太皷?ていう、いい意味で期待を裏切るスタイルとサウンド。
プロフェッショナル太皷グループGOCOOを率いる浅野香(Kaoly)独自の奏法。
Kaoly主宰の和太皷TAWOO(タヲ太皷道場)で叩き込まれた太皷魂とグルーヴ。
私にとってこれこそが最高で、多くの人に観て聴いて共鳴してほしい和太皷なのだ。
福岡に戻って以来、ずっと思っていた。この福岡にGOCOOを招きたい。この福岡でTAWOOの太皷を披露したい。絶対ファンになってもらえる。
思いは常に持ち続けていたけれど、実際問題ないない尽くし。太皷もなければ箱もない。仲間もいなければ演奏の機会や場所もない。ツテが全くない。
でも何故か諦めたり忘れたりすることはなかった。心の隅にいつもあった。
持ち続けていれば思いは通じる。そう確信することが起きた。
そういう時は、いろんなことが重なってなるようになる。
一見偶然に見えるけど、必然なんだな~。
何をやろうにもツテも仲間もない50年ぶりの福岡。
まずやったことは様々なコミュニティに顔を出すこと。もちろん興味のある取り組みやイベントを探して参加してみるのだ。
一年も経つと何かが少しずつ動き始める。人と出会い、少しずつお互いを知り、個人的にも関りを持つようになる。
そして、ある時思いがけない展開がやってくるのだ。
2月に福岡テンジン大学で、子どもマルシェの秘密について学ぶ授業が企画された。
【楽営(らくえい)マルシェ】
共にワクワク、共に成長、共に輝く
子どもの得意をカタチにする!
子どものハンドメイド作家さんが作った作品を、 子ども作家さん自身が各ブースで販売します✨
お金はどの様に生まれて、どの様に使うのか。
お金の流れやお小遣いについて考えたり、 作品作りからレイアウト、 コミュニケーションの仕方など、アレやコレやと考えたり、 才能への気付きを得ながら子どもたち自身の「やりたい!」をカタチにします☺✨
(楽営マルシェHPより)
イキイキと自発的に積極的に何かに取り組む子どもの姿を見るのが大好きな私としてはかなり興味湧くお題だった。これから子どもに関わって行くにあたり、ヒントが得られるような気がして、即刻スタッフとしてお手伝いすることを決めた。
授業自体とても面白く、子ども作家さんたちも魅力的で、ぜひ3月31日に開催されるマルシェも訪問しようと思った。詳細を確認するために授業のあった日の夜らくえいマルシェのHPを開いてみた。そこで目に飛び込んできたのはパフォーマンス団体募集の告知文句。
くしくもタヲ仲間のひとりが農旅(農家の収穫を手伝いながらいろんな地域を太皷とともに旅する)に出ていて、3月から5月は福岡県みやま市のいちご農園で働くため、翌日うちに立ち寄る予定という出来すぎたタイミング。
仲間と再会するが否や相談して速攻で応募を決め主催者に連絡をいれた。
あとから気づいたのだが、3団体を募集していて既に枠は埋まっていた。なのに、快く対応してくれて、音問題が懸念される中イベント会場の担当者に直接かけあってくれてマルシェ会場で演奏できることになったのだ。
授業も、マルシェも、太皷仲間も、何一つ欠けてもタイミングがずれても実現できなかった太鼓演奏。それが必然のように、計画されていたかのように、実現することになったのだ。
Uターンしておよそ1年半。
思いがけない形で思いが叶う展開に。素直に嬉しい。
これをきっかけに、さらなる展開が待っているに違いない。