人にはそれぞれの旅のしかたがあると思う。

名所旧跡巡り、歴史建造物巡り、神社仏閣巡り、ショッピング、グルメ、などなど、人によって選択肢も優先順位も異なる。事前にその地の歴史や伝統・文化について学んでから訪れる人もいるだろう。不精者の私には出来ないことだけど。きっとその方が得るものも多く、より充実した旅になるだろうと想像しながらも。


私は、とにかくいろんなところを歩き回るのが好き。現地の人々の暮らしぶりを観察するのが好きだ。情けないくらい方向音痴なので、しょっ中迷子になる。けれど、そのおかげで路地裏に面白いお店や建物を見つけることもある。



スーパーに行くのも好き。アメリカ留学時代に行ったスーパーのスケールの大きさと半端ない品数に圧倒された。ミルクやジュースのカートンの大きさに目ん玉が飛び出た。日本ではみたことのない野菜や果物、肉の塊などなど、ただ見て回るだけで十分楽しかった。




考えてみたら、福岡に戻った時、まるで旅の最中に街を散策するような気分でいろんなところを歩き回った。今も歩き回り続けている。とにかくこの街とお近づきになりたい。いろんな表情や雰囲気に触れてみたい。知れば知るほど福岡という街が好きになる。訪れてくれる友人たちもみんな福岡のファンになってくれる。福岡が故郷でよかった。


東京の友人たちが、フットワーク軽く福岡に私を訪ねてくれるようになって、人を案内する立場になった時、自分が生活の中で見つけた街並みやお洒落なお店や場所に連れて行きたくなる。私の好きな福岡に出会ってほしくなる。

幸せなことに、友人たちはそれを自然体で受け止めてくれる。一緒に楽しんでくれる。


これからも、もっともっと歩き回っていろんなところを発見していきたい。そして、訪ねてくれる友人たちと分かち合いたい。