歩いて20分弱くらいのところに面白い店を見つけた。(この距離感で近所と言うのか?私の場合は片道15〜20分くらいは許容範囲である。)店の名は「ポコムーチョ」。
アパートの前の道をまっすぐ行くと白金・高砂界隈に出る。オシャレで味のある店舗が散らばっているエリアらしい。散歩の途中で偶然目に留まり、量り売り商店という言葉に惹かれて入ってみた。
POCO MUCHOはスペイン語で「少しの」と「たくさんの」という意味だそう。「少なすぎず、多すぎず、"自分に必要なだけ"を選ぶことができるお店」と言う意味が込められているのだとか。
「消費ばかりしていくと、今後お金を出しても欲しいものが買えない時代になるかもしれません。いまの私たちに必要なのは"適正な量を知る"ということなのではないかと思います。」(街メディア「ふぁんふぁん福岡」の記事に載っていたオーナーの言葉、頷かされる。)
とにかくすべてが1gからの量り売り。
品数の豊富さには驚き。隅から隅まで舐めるようにしてみてまわり、嬉しさと楽しさでテンションが上がった。店員さんに聞いたところ、オープンしたのは2020年、ちょうどコロナが蔓延し始めた頃。ファンは多いらしくコロナ禍の影響は限定的だった模様。明確なポリシーのもと価値ある商品を提供するお店には同じ価値観を持つ消費者が集まるのだろう。
ナッツ、ドライフルーツ、チョコレート、グラノラ、スパイス、ハーブ、コーヒー、マルボウロなどドライ系のものや、シロップ類(アガベ、めーぷる、ココナッツ)、生はちみつ、オリーブオイル、ごま油、みりんなどの液体もの、特製搾り機で作るピーナツバター、アーモンドバター、ピスタチオ&チョコバターもある。話題の「まっくろペースト」(黒ゴマ、くるみ、松の実)もその場で搾ってくれる。
手前はドライフルーツ
壁際にナッツ、コーナーに置いた特製搾り機でピーナツバターやアーモンドバターの搾りたてを供してくれる。
正面は調味料やオイル、左側にハーブ類
ドライものは紙袋、液体やペーストはビン(お店で売ってくれる。)容器の持ち込みもありで、その場合は値引きがある。過剰な包装は一切ない。
オーナーは、高校の頃環境大国であるオーストラリアやニュージーランドで過ごした経験があるそうだ。日本でIT業界に身を置き、不健康な生活に嫌気がさし、インドでの瞑想修行や岡山の自然食宿での修行を経て、POCO MUCHOを開店することにしたそうだ。(pocomucho.jp/blogs/news/なんで量り売りのお店始めたの?)
右側はまっくろペーストと粉末ビーツスープの素、左側は可愛いギフトパッケージ
お喋りの相手をしてくれたフレンドリーな店員さんたち
こういうお店が近くにあるのは本当に嬉しい。ちょこちょこ顔出して、少しずつ好きなものや試したいものを持ち帰る。なんだか毎日が楽しくなりそう。





