【台東区】谷中銀座 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

北区から台東区へ入り、よみせ通りを歩きます。

 

 

よみせ通りは、台東区谷中と文京区千駄木の境になっています。ここも谷田川通りの暗渠で、開渠だった頃は藍染川と呼ばれていました。この辺りは、谷中と根津と千駄木を合わせて、「谷根千」と呼ばれるエリアです。入口ゲートの正面には、中尾彬さんが描いたイラストが掲げられています。

 

 

夕暮れに映える延命地蔵。商店街の途中にあります。提灯の朱が鮮やか。

 

 

秘仏のような雰囲気を醸し出している地蔵尊。中尾さんのイラストのモデルですね。毎月24日には縁日も開催されています。

 

 

千駄木の方へ延びるすずらん通り商店街。夜の帳が下りると、妖しさに包まれそう。

 

 

左手に谷中銀座が見えてきました。「ひぐらしの里」という表示からは、この先の日暮里(荒川区)と「なかなか鳴かない谷中のかなかな」という早口言葉を連想させます。ここを歩くには、ちょうどいい「誰そ彼(たそかれ)」(黄昏)時になりました。

 

 

ゲートを潜ると、いきなり象徴的な光景に遭遇。関東大震災や空襲を免れた商店街は、昭和を生き抜いたお婆ちゃん達にとって、昔ながらの安心できる場所です。「コロナは何時いなくなるのかねぇ」なんて話しているのでしょうか。屋根ではにゃんこが道ゆく人々を観察しています。

 

駅前の百貨店が閉じて、駐車場のある郊外のショッピングモールが台頭している現代。歩いて行ける商店街は、高齢化社会の象徴でもあります。ただ、それもある程度の人口(市場規模)があって成り立つもの。過疎が進む地方では、逆に移動販売の車が民家を訪れています。

 

「通販でいいじゃん」という意見もあるでしょうが、それでは人との繋がりが感じられないのです。家に居て、ほぼ終日会話のない高齢者にとっては、こうした何気ない会話こそが社会との接点であり、人のぬくもりを感じられる時間です。これからの社会問題を考える上で、原点とすべきことでしょう。

 

 

スタジオで収録される演出通りの番組が飽きられ、ハプニングを求めたTVカメラは街を歩くようになりました。それすらも「やらせ」はあるのでしょうが、スポンサーの意向なんて気にしない市井の人々の姿が、視聴者の共感を呼ぶのでしょう。こちらの「肉のサトー」には、多くの番組が収録に来ていますね。各局が瞬間視聴率を見て選択しているのでしょうね。

 

 

話題の人のサインを発見。こじるりって、目力強いですよね。いやまぁ、人の恋路にコメントは…ないですけどね。

 

次回も谷中銀座を歩きます。それではまた!