母子家庭は、父親のいない家庭で、母親が単独で子どもを養育している家庭です。母子家庭の多くは、父親からの養育費や収入が少なく、経済的に苦しい状況にあります。

そのような母子家庭を支援するために、国や自治体ではさまざまな制度が設けられています。そのうちの1つが、住宅ローン手当です。

住宅ローン手当とは

住宅ローン手当とは、母子家庭や父子家庭などのひとり親家庭が、住宅ローンを利用する際に、月々の返済額の一部を補助する制度です。

住宅ローン手当は、国と自治体で制度が異なります。

国の住宅ローン手当

国の住宅ローン手当は、母子家庭や父子家庭などのひとり親家庭が、住宅ローンを利用する際に、月々の返済額の最大20%を補助する制度です。

住宅ローン手当の対象となるのは、以下の条件を満たす人です。

  • 母子家庭または父子家庭
  • 20歳未満の子どもを養育していること
  • 年収が一定基準以下であること

住宅ローン手当の申請は、自治体の窓口で行うことができます。

自治体の住宅ローン手当

自治体によっては、国の住宅ローン手当とは別に、独自の住宅ローン手当を用意しているところもあります。

自治体の住宅ローン手当の対象となる条件や補助額は、自治体によって異なります。

住宅ローン手当の利用方法

住宅ローン手当の利用方法は、以下のとおりです。

  1. 住宅ローンを利用する金融機関で、住宅ローン手当の利用を申し込む。
  2. 金融機関から住宅ローン手当の利用可否の通知を受ける。
  3. 住宅ローンの借り入れが完了した後、自治体の窓口で住宅ローン手当の申請を行う。

住宅ローン手当は、住宅ローンの借り入れが完了した後から、申請した月の翌月から支給されます。

住宅ローン手当のメリット

住宅ローン手当を利用することで、以下のメリットがあります。

  • 住宅ローンの返済額が軽減される
  • マイホームの購入や賃貸住宅の入居がしやすくなる

住宅ローン手当は、母子家庭や父子家庭などのひとり親家庭が、マイホームの購入や賃貸住宅の入居を検討する際に、大きなメリットとなる制度です。

住宅ローン手当の注意点

住宅ローン手当を利用する際には、以下の注意点があります。

  • 住宅ローン手当は、あくまでも補助金です。住宅ローンの本体の返済や、元利金の一部を支払う必要があります。
  • 住宅ローン手当は、一定の条件を満たす場合にしか支給されません。申請前に、必ず条件を確認しましょう。

母子家庭や父子家庭などのひとり親家庭で、住宅ローンを利用する場合は、住宅ローン手当の利用を検討してみてはいかがでしょうか。