神聖な物語 | ゆうき’S diary

ゆうき’S diary

なんでもない日常の中で
感じたことや考えたこと、
たまに起きるおもしろいこと、
大事な人とのエピソードなどを、
少しずつ記録していきます☆


私は
詩を読むことが好きだが
難解で読みきれないものも
多い

やさしい言葉で
語られるものほど
そう感じる

谷川俊太郎
彼の作品に感銘を受ける人は
たくさんいる
最も有名な詩人の一人

数々の作品が
絵本になっていることは
娘がうまれてから知ったし

友人から
彼の詩を贈られたこともあるが

分からないのだよ…

分からないな…
そう思いながら
何気なく詩集を開いて
でもやっぱり…

言葉は
文字になり
余白は
時を運び

神聖な物語を
紡ぎ出す

大事に扱わないと
容易に壊れてしまう

詩を読むとき
いつも
そういう気持ちでいる


『二十億光年の孤独』 谷川俊太郎

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハラハラしているか)

しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
引き合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした