
《ストーリー》
マフィアから大金を強奪した通称“ドライバー”は、アメリカからメキシコへと国境を越えて逃亡を図るが失敗。
逮捕され、送還された先は史上最悪の刑務所“エル・プエブリート”だった。
そこは厳しい監視体制が敷かれているにも関わらず、金さえあれば何でもありの無法地帯で…。
《評価》
映画俳優生活35周年のハリウッドスター、メル・ギブソン主演のノンストップアクション。
名前も指紋も犯罪歴もなく、どんな人間なのかもあまり知らされない通称ドライバーと言う男が主人公。
この主人公が“基本、お金さえあれば何でも自由”の刑務所に入れられてしまう。
この刑務所が本当に自由で笑ってしまいます。
一見、刑務所とは思えないような場所で、屋台やレストランなどもあり、外から一般人を呼ぶ事も可能で、家や家族なども持てると言うとんでもない刑務所です。
もちろん全て“お金ありき”が条件ですが。
調べてみたら、2002年まで実在した刑務所らしいですね。
ほぼ、忠実に再現されたと言ってもおかしくはないんでしょうね。
まさに刑務所の中の“ちいさな町”です。
一番笑ったのは日曜日の面会日の時に1回20ドルで貸し出しされるテントですね。
あちこちでギシギシ、アンアンと儲けるのも頷けます。
そんな主人公はその刑務所で、訳ありの10歳の男の子やその母親と出会い、様々な事が分かっていく。
その設定がなかなか良いし、テンポ良く進んでいくので、飽きずに観られました。
序盤~中盤にかけての刑務所内での出来事も面白かったですが、個人的には中盤~終盤にかけての刑務所から出て再び戻って…の方が面白かったですね。
最後は元妻と元相棒に復讐まで果たし、さらには恋人までゲットしてしまうところが良い。
実在した刑務所では、閉鎖した時には囚人が6000人、その家族も同じく6000人がいたと言うのには驚きました。
頑張ればひとつの町を易々と作れそうですよね、メキシコなら。
そして、主演のメル・ギブソンですが、前に観たのは《復讐捜査線》ですね。
今作はメル・ギブソン率いる製作会社アイコン・プロダクションが手がけたと言う事ですが、興行収入は約740万ドルとちょっとコケ気味かな?
製作費が分からないから何とも言えませんが。