今日もKarenさんのcare and share から記事をご紹介します。



大切な人を亡くした苦しみは絶望的で、乗り越えられるのかと思うほど大きなものですが、私はそれを経験して初めてやっとわかりました。

以前にも大切な人の死を経験したことはありますが、親となるとまた違った辛さがあります。


これまで自分は冷たかったなと感じました。

かけがえのない肉親を亡くした知人・友人などの気持ちをちゃんと推し量れずに無神経な言動もありましたから。

想像力が大事ですけど、やっぱり何でも自分で体験しないと本当のところはわからないんだなと反省です。


Karenさんの記事が、あなたの周囲の悲しんでいるお友達のためになりますように。




http://happykaren.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-7b31.html

Tulips


How to Help Me in My Grief (by Eileen T. Geller)
「大切な人を亡くした友達のためにできること」を、
一部省略して、訳してみました。


友達が、大切な家族を亡くして悲しんでいる。
助けたいけれど、どうしたらいいかわからない。
そういう優しい方の、お役に立てばうれしいです。

亡くなった方を、「お母さん」と訳しましたが、
英語ではmy loved oneになっていて、
どんな関係であっても、共通する内容になっています。

一歩引いて読むと、わがままだなと思いますが、
そういう時期なのだからと、広い心で見守ってください。
この中のどれかひとつでも、本人にとって大きな救いになります。
そして、ずっとそのことを忘れません。



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なんと言っていいか、何をしたらいいのか、わからないんだよね。
大切な人を亡くして悲しむ私を励ましたい。
でも、どうしたらいいかわからない。
自分の言ったことで傷つけるんじゃないかと、心配したり。
かえって何も言わない、しないほうが、 いいんじゃないかと思ったり。


実際は、何か言葉をかけてほしいというよりも、
ただ、そこにいてくれるだけでうれしい。
できれば、喪失を認めてもらいたい。お母さんの話に触れてほしい。
どんな人だったか、私がどんなにお母さんに会いたいか、
お母さんのいない毎日がどんなにつらいか、
そういうことを、本当は話したい。


友達が心配してくれる、気持ちをわかってくれる。
でも、心配しすぎないで。
ただ一緒にいてくれるだけで、うれしいから。

悲しみにうちひしがれているとき、
その道のりを共に歩いてもらえたら、本当に救われる。
つまずいたときは、手を差し伸べてほしい。
倒れたら、起こしてほしい。
なによりも、ずっと友達でいてほしい。


友達を助けたいと思っているあなたに。
その方法をいくつか、提案させてください。
お友達が、男性でも、女性でも、
亡くなった方が、友達、家族、同僚、兄弟、おばあさん、
お母さん、小さな子供、
どんなお別れでも、共通します。

もし、もっとたくさんの人が、遺族にしてあげられること、
逆に、言ってはいけないこと、してはいけないことを知っていたら、
悲しみと向き合っている人たちが、どれだけ救われるか・・・。


私のことを想ってくれて、ありがとう。
そして、この記事を読んでくれて、ありがとう。



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大切な人を亡くした友達のためにできること

*時間を与えてほしい。そんなに期待したり、回復を急がせないでほしい。
悲しみを癒す作業は大変で、周りが想像するより、ずっと時間がかかるんだ。


*私を避けないでほしい。「なんと言っていいかわからない」と、
何も言われないほうが、かえって傷つく。
どんな言葉でも、心がこもっていると、ほんとうにうれしい。


*といっても、決まり文句は言わないでほしい。
「神のおぼしめしだと思います」なんて言葉より、
単に「残念でしたね」と言われるほうが、何倍もほっとする。


*私の言葉と同じように、心の声も聴いてほしい。
死別の話を、何度も繰り返すかも知れないけれど、
私の悲しみを抑え込もうとしたり、どうしたらいいか教えないでください。
話を聴いて、気持ちを受け止めてほしい。


*ひとりになりたいときもあるし、ひとりになりたくないときもある。
一緒にいようと声をかけたうえで、私の意思を尊重してほしい。
日によって、会いたいか会いたくないか、変わるかもしれないけれど。
私にとっての新しい「ふつう」を、模索しているところなんだ。


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*カードがもらえるとうれしい。特に、お別れして時間が経ってから。
心のこもった手紙をもらったら、何度も、何度も、読み返す。
特に、お母さんの思い出が語られていたりするとね。
命日や特別な日にカードが届くと、お母さんを想ってくれる人が、
私の他にもいるんだって思える。

*具体的に手伝いを申し出てくれると、うれしい。
掃除、子供の世話、庭仕事、いろんな家のこと。
「何か必要だったら、電話してね」と言われても、
実際には電話できない。人と話をするのさえ、すごく疲れてしまうこともある。
正直、ベッドから起き上がるのがやっと、というときもあるんだ。


*夕食の宅配や、何か食べ物を持って来てくれると、本当に助かる。
料理をするのが、しんどいときもあるから。
宅配の場合、友達が受け取って、家に持ってきてくれると、うれしい。
よく知っている人だから。(配達が来ることが、負担に感じる場合もある)


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*自分が壊れてしまったように感じることもある。
でも、それを無理に直そうとしないでほしい。
悲嘆の5段階(否定、怒り、取引、抑うつ、受容)を
ひととおり過ぎたかもしれないけれど、まだ乗り越えてはいないんだ。
お母さんを亡くした悲しみは、これから私が一生かけて、
自分の成長とともに癒していくことを、わかってほしい。
回復の型に、あてはめようとしないでほしい。

*罪悪感、怒り、後悔を感じることもある。それをわかってほしい。
私の言葉、または沈黙を、受け入れてほしい。


*私がどうしているか、ときどき声をかけてほしい。
電話、メール、手紙、直接会いに来たり。
葬儀後のばたばたが過ぎて、弔問客が来なくなると、時が過ぎるのが遅くなる。
電話や励ましのメッセージがない日は、一日が永遠のように、長く感じられる。


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*悲嘆が引き起こす症状について、知ってもらいたい。
死別の悲しみが、人の体、心、感情にどれだけ影響を及ぼすか、
知ったらきっと、驚くと思う。
友達から見た私は、ほんの表面に過ぎない。
何かのきっかけで、乗り越えたかに見えた感情が、ぶりかえすこともある。
道を歩いていて、急にわーーっと泣き出しても、それは普通のことなんだ。


*子どもは、一見、平気に見えるかも知れないけれど、
大人と同じように、それぞれ悲しんでいることを忘れないでね。
成長とともに、そのつど、何度も悲しんでいくものだよ。見守っていこうね。


*遺族のサポートグループに行きたいけれど、
ひとりで行くのを不安がっていたら、一緒に行ってほしい。
もし、私の体調がとても悪くなってしまったら、
専門家のアドバイスも受けられるよと、声をかけてほしい。


*あなた自身を大切にすることを、忘れないでね。
私につきあうのに休みがほしいと思っても、理解するよ。
だって、あなたにも、元気でいてほしいから。
私がどれだけ感謝しているか、言ってなかったかな?


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