天官賜福記事じゃなくてすみません...。

 

珍しく、タイBLを観ました。タイBLはほとんど見たことがなかったのですが、以前評価の良かった『2gather』を観て意外と良かったので、遅ればせながらこちらも評価の良い『I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して〜』とその続編『I Promised You the Moon ~僕の愛を君の心で訳して』も一気に観てみました。

とにかく映像が綺麗で、感情の機微の描写が本当に丁寧で、ドラマを観てるというより何か芸術作品を見ているような気持ちになります。音楽の使い方も上手くて、嫉妬に駆られる時のメラメラと燃えるような音楽、二人の節々の大事なシーンで流れる爽やかな音楽や、しんみりした音楽。使い分けが絶妙だし、どれもマッチしていて本当素敵です。もうストーリー云々以上に、芸術作品として美しいです。評価がいいのも納得のいく作品でした!

以下、ネタバレを含む感想です。

 

BL作品は、自分の気持ちに気が付く部分、自分の中での葛藤、相手に受け入れてもらえるか不安で悶々する部分、すれ違い、結ばれる部分、結ばれてからの甘い部分とフルコースで観たい人なのですが、一作目はどちらかというと前半の気持ちに気が付く部分や自分の中での葛藤、相手に受け入れてもらえるか不安で悶々する部分などがほとんどの割合を占めていました。(欲を言えばもう少し甘い部分が沢山観たい...。)

 

その代わり、思春期ならではの自分の気持ちへの気づき、それに対する戸惑い、二人の感情の変遷などは丁寧に描かれています。感情の機微を一緒に寄り添いながら感じられるような丁寧な作りです。自分の学生時代も思い出したり、終始しんみりした気持ちで観られる穏やかな作品でした。あと、誰も悪い人が登場しない世界っていいですよね照れ友達も、好きな人も、親も、兄弟も、みんな良い人。それだけで心穏やかに見られますおやすみ

 

他の作品を見ると、随所に天官賜福が好きすぎる弊害を感じます。頭の中は、一途八百年の花城がベースになっているので、全5話の半ばあたりで、主人公達にお互い別に好きな人がいると判明した時点でちょっとあれ、となってしまいます。この段階で別に好きな人がいたら、そんなにすぐに好きな人から気持ちをシフトできるのかな?とか疑問が湧き出します絶望

 

そして二作品目で主人公達がくっついてから、片方に別に好きな人ができてしまう時点であれれ、となってしまうチーン頭の中は、一途八百年の花城がベースなんです。もう好きな人が短期間で変わったり、好きなはずだけどやっぱり好きじゃないかな?とか、あの人も素敵だな、とかなると、君の気持ちはそんな程度のものか!ってなんだか残念な気持ちになってしまいますえーん

 

ジャンルとして全然違いますが、多分天官賜福で頭がいっぱいの時に観たからですね。時期が違えば、きっともっと感動していたはず。

でも芸術作品としてとても美しいです。映像も、音楽も、世界観も。

 

純愛が好き。

純愛が大好き。

純愛じゃないとは言わないけど...

でも主人公は身も心も、終始一貫、相手だけのものであってほしい。

そんな作品、なかなかないのは分かってるのですが・・

 

だからこそ、花城が好き。