今日は好きな場面の紹介ですネタバレを含むのでご注意ください。
まだ謝憐と花城が思いを通い合わせていない段階の話です。黒水沈舟の復讐の過程で、訳あって花城と謝憐が口移しで法力をお互いに移し合うシーンがあるのですが、その時のあまりの緊急事態に、謝憐が思わず花城を押し倒して、法力を吸い取る場面があるのです!!(もう出だしから十分破壊力ありますね
)
しかも、なんとその瞬間を、戚容が入ってきて見てしまうんですね!!!
菩荠観の木の戸がギーギー音を立てながら、巨大な青色の毛虫のような姿の戚容が現れ、ブツクサ言いながら部屋から出てくるなり、折り重なって熱く口付けしている二人を見て、金切り声を上げます。
「ぎゃああああああああっ!」(私でも同じ反応しそうです)
良いところなのに戚容邪魔ですよね!花城ももちろんそう思います!
花城は、元々謝憐の肩を掴もうとして上げた手を、一振りすると、戚容の金切り声とともに部屋に戻します
そして!そしてですよ!!
色々用事を処理して、次の日、謝憐が菩荠観に帰ってきた時に、戚容がいつもながらに色々悪口を言ってるわけですよ。「花城の犬野郎!謝憐の野郎!恥知らずな二人め。真夜中に驚かすなよ!俺様の目を汚しやがって!俺様の目を弁償しろよ!」みたいなことを永遠とブツクサ言ってるんです。
謝憐はそれを聞くと、すぐに昨日花城と折り重なりながら口付けで法力を移動させた絵が浮かんで、今更恥ずかしさが込み上げて、いたたまれなくなって、つい飛び出していきそうになるんですね。
花城は、椅子に座りながら、両足を机の上に重ねて置いていたところを、謝憐が帰ってきたのに気がついたらすぐに下ろして、ついでに戚容の頭をひっぱ叩いて気絶させて、起き上がって「哥哥。」と呼びかけます。
つまりですよ!つまり!!!
謝憐が帰ってきてから、謝憐が恥ずかしがるのを気にして、花城は戚容をひっぱ叩いて気絶させてるんです!!それはつまり、謝憐が帰ってくるまでは、戚容に好きに喋らせてたんですね!!
戚容は口が悪いので、きっと昨日見た衝撃的な光景を、汚い言葉で色々悪口として喋っていたんだと思います!それをわざと花城は聞き流しながら、甘い回想をして、喜んでいたんじゃないかなと思います
それだけご機嫌だったんだろうなぁそれだけ甘い回想だったんだろうなぁ
可愛い花城に悶えます