昨日の午後から連絡が途絶えたので何か問題が起きているんだとは思っていた、そろそろ病院から連絡が来るのではないかと思っていた。
やはりそうだった、連絡が来た。脳に影響が出始めて失語症になっているのと手足の痺れもあるようだ。どうりでやり取りできない。ただ、それだけだとCAR-Tの副作用にも有る症状、よくないのがん腫瘍の数値でよくみられるLDがひどく上がっていること。CAR-Tをやる前よりはるかにひどい。そしてこの症状、そのデータと症状から脳でのがん腫瘍が再発したと考えざるをえない。
病院に呼ばれたので息子も呼んで妻の顔を見てきた。医師と面談して話を聞いたところ、容体は非常に厳しい、結論から… CAR-Tで倒せなかったという認識である。妻はもう助からない… 妻の意識は無くなっていたようだけど部屋に入ると目が開いていた。受け答え、話すことはできない状態だが、息子と話しかけてきた。
もう、妻はダメかもしれない。旅行の話をまだしていたり、医師が色々と説明をしてもいつ帰れますか、の反応だったり、色々とずれていた妻。
でも正直、ここまできた、CAR-Tまでこぎつけれたと思った、なんとかなるのでは無いかと思った。
でもそれは甘かった。
やはり僕に幸はない、ダメなんだ。ここまで頑張ったけどダメなんだな。これまでの頑張り、祈り、願い、全ては虚しくもうすぐ砕け散りそうだ。
それと同時に息子が答案を返されて帰ってきた。結果は、予想通りだ、いや、予想をはるかに超えてひどい。何がV次回復だ、前よりはるかにひどい。20点30点を並べる始末。あたりまえだ、基本的に勉強してない、なぜ勝手に成績が回復すると思ったのか? あまりにもひどい。
この時点で息子との約束でもある、これで息子の私立中退学は決定した。想像をはるかに超えた酷さだった。こうなると思い、事前に担任に知らせといた甲斐があった。来週は退学手続きをして近所の公立編入手続きをする。これにより私立中の学費、毎朝の弁当作りから僕は解放される。
約束通り退学だと息子に伝えたらそこからずっと泣いでる。あのさ、泣くくらいならちゃんと勉強しろよ。なんの勉強もせず遊んで一日中動画見てこの結果だ、自業自得、本人がその遊ぶ道を選んだ、本人の選択である。
来週に成績を取りに行きその足で退学手続きをする。担任には必ずこうなると伝えていたので話は通るだろう。速やかに手続きをしたいので協力をお願いするとすでに伝えていた。
妻の事、息子の事、僕はダブルパンチを食らっている状態だ。もはや何もやりがいがない、なんのために生きているのかももはやわからない。
どうして僕はこんなに不幸なんだろう。一体僕が何をしたんだ… もう色々と理解ができない。僕の人生、あまりにも報われなさ過ぎるよ。こんなのもなかなかいないだろう。
もうほんと誰か僕を殺してくれ。死にたいよ、ほんとに。