妻の脳に入り込んだリンパ腫をなんとかするために強い抗がん剤投与が始まった。R-CODOX-M / R-IVAC である。そのうちのR-IVACが開始。投与し始めの頃まではメッセージなどできてたようだけど途中から頭が痛くなったとかで寝るってメッセージが来てから5時間くらい音沙汰なくなった。あまりに心配になったので音声通話かけるとなんとか応答したけどかなり気持ち悪くて昼食べたものも全部吐いたらしい、当然夕食も食べれず。話すのも辛そうだった。この感じだとやりとりは当分無理そうな気がした。
抗がん剤… それについてはいろんな話や陰謀論があるけど間違いなくこれは諸刃の剣。癌に対しては一定の効果があるものの同時に自信をも攻撃してしまう毒性がつよいもの。確かに抗がん剤により入院時に見られた多くのがん腫瘍はなくなった。でも脳に入り込んだものはその先にやったタイプのやつでは効果がないらしい。ネットで見てもR-CODOX-M / R-IVACはそういったケースやより強く癌を攻撃する際に用いられるらしい。
妻の場合このタイプでやるしかなかった。脳に入り込んだリンパ腫、特に妻のような進行の早いタイプの高悪性リンパ腫は放置するとあれよあれよという間に死にいたらしめてしまう。でもこれを耐えぬか患者の強さも必要である。
こういった苦しい治療をやりたくない人はもう放置して死ぬのを選ぶとか(?) またはビタミンとったりコラーゲン取って癌を治す、なんて語ってるのを見たりするけどそんなので皆んな事が片付くなら誰も癌で死なないよ。そういえば前にアロマ塗ってたら癌が治るとか言ってた人もいたな…
次から次へと悪い方向に移るたびに新しい治療を素直に受け入れてなんとか頑張ってるけど妻はボロボロだ… もともと全く運動なんかしない、ソファでスマホ上でゲームをずっとしてるタイプの人だ。基礎体力つけようと僕の協力にも応じなかった。自身の生命力だけで病気と闘ってるようなもん。少なくても体力だけでも人並みくらいにつけて今後のために少しでも準備ができていたらと思うとそこが悔やまれる。
脳にの中枢神経に入り込んだリンパ腫のケースについて読み物をしたがあまり良いことは書いていない。何もせず放置していると数ヶ月で死ぬ、治療したあと5年の生存率は五分五分といったところ。そういうのを読むと妻はいったいどうなるんだろうと考えにふけてしまう。病院にいてずっと抗がん剤を流してる間は急に死んだりはしないだろうけどあとは感染症。化学療法で死ぬケースに多いのはその間に感染症を起こして容体が悪くなり亡くなってしまう。抗がん剤により免疫がほぼゼロになるから普段なんてことないものにやられて死んでしまう。
もう毎日が不安でいっぱいである。こちらの生活としても、また来週から息子は学校に登校し始めるしまだ毎朝の弁当作りの生活が再開される。妻が帰る予定が全くない今、これをあと5年やるのか… て考えるとなかなか鬱だ。まさか僕がそんな役を被るとはね、て思うけど妻があれこれ問題を表してからなんとなく前から嫌な予感はしていたがその予感はまた当たった形である。僕はあれだな、生活の中の様々なことにおいておおよその見当をつけたりみたてたりして先を読むのが本当に得意だな、と思う。