・長く生きるのっていいなって。いろんな経験を積んで、少しずつ賢くなれるから

・世の中には動かなきゃ見えてこないものがあるんだよ。…これからはできるだけ動こうと思ってる。たとえ状況自体は変わらなくても、見る目が…いや俺たち自身が変わるはずなんだ

・「いま」と「あの頃」が少しずつ離れていくのは、悲しいことなのか、それとも幸せなことなのか―。

・「生きること」は「知らなかったことを知ること」でもある。

・歩き出す瞬間とは、生きることを肯定する瞬間でもある。


愛する恋人、加地を事故で失い、彼のいない現実を生きる奈緒子。憧れの存在でありライバルでもあった加地を失い、今は奈緒子を愛す巧。
2人の視点から交互に描かれる、三角関係の恋愛。

でも、これは恋愛小説ではないと思う。
「生きること」。過去を受け止め、新しいこれからに向かうこと。
主人公たちが「生きることの難しさ」を感じ、悩み、苦しみ、乗り越えようとしていく。

この小説を読み始めたころ、私にとってとても辛いことが起きた。
今を受け入れるのが本当に辛い。過去は美しくあり続け、戻りたいとどんなに願っても戻れない。そして、苦しむ私をよそに、月日は流れる。

そんな私に、生きていくことの素晴らしさを教えてくれた。
どんなに辛いことがあっても、人生は素晴らしいものなのだと感じた。

私は辛いことを乗り越えてみせる。辛いことはいつか過去になり、今は想像もできない、新しいこれからが私にはあるのだと思った。
加藤千恵「ハニービターハニー」。
珍しく恋愛小説を読みました。
加藤千恵さんは83年生まれで北海道出身とあり、年が近いことと同郷ということで読んでみたんです♪

短編集で、様々な恋を描いた一冊。どの話もまさに恋愛独特といえるもどかしさや甘さ、辛さを描いており、一つ読み終える度にドキドキしていました。
恋愛の様々な形を描いた、心動かされる小説です。

私が中でも好きだったのは「ねじれの位置」。
彼に恋をし始める合コンでの描写も好きだし、何より彼が自分と違う世界を生きてるって設定が好き。
最後にお互い違いすぎて分かり合えない、そう感じて別れを告げられる覚悟をしていた主人公に彼は、
「でも俺と真澄は違う人なんだから。だけどわかりたいし、分かり合いたいって思ってるし、本当に好きだよ。そういうことのほうが、大事なんじゃないかな」
と言う。
真澄の彼は恋愛体質じゃないし、恋愛経験もそんなに多そうじゃないのに、
そうやってさらりと大事なことがわかって、彼女を大切にできる彼の姿にキュンとしました。
また私自身、ややねじれの位置にいる人と恋をしているから、重ね合わせた部分も。

他にも「甘く響く」「スリップ」が良かった。
長谷部誠さんがアメーバでブログを始められたようです。

これからは長谷部さんが読んでくれると思ってブログを書こう。笑

とにかく嬉しいですドキドキドキドキ
「人を好きになると、ひとりでいる時間の必要性が増し、その積み重ねの中で『愛する心』が育まれるのです。―最も甘美なひとり時間は、愛する人のいるときのひとり時間」

恋の始まりはいつも、ひとりになりたいと思うことが多かった。彼のことを考えたくて仕方なかったから。
ひとりで彼への想いを募らせるひとり時間は、確かに甘美この上なかったな。

でも、その恋が片思いから両想いに変わって、それから更に時間が経つと。
甘美な想像をなかなかしなくなる上に、彼女なんだから想像じゃなくて実際に一緒にいたい、と思ってしまう。

でもこれを読んで、何だか大事なことを思い出したような気がする。
両想いでも、ひとりの時間に相手を思うことが愛を育てるのかも。
これは私に限らず、彼にとっても言えること。

会えない時間はマイナスじゃないんだ。お互いに相手を想い合う、愛を育む時間と捉えたい。
「ひとりゴハンをかっこよく食べるコツは、そのときの自分が食べたいものを食べること」

筆者は、蕎麦屋で綺麗な髪の女性がバレッタで髪をサッと留め、豪快に鴨南蛮を食べる姿が素敵だったという。

そしてそれは、彼女に「迷い」が感じられず、とても幸せそうだったからだという。

周りを伺いながらするひとりゴハンは、確かにかっこよくない。

これはゴハンに限ったことではないと思う。

周りを伺うことができるのは日本人のよい面だといつも思っているけど、必要以上に、または必要のない場面で周りに迎合しようとするのはみっともない。

目立ったり浮いてしまうようなことであっても、自分の意志を明確にもって行動すれば、その姿は輝く。

私もゴハンはもちろん、周りを気にせず自分の幸せに素直に向き合って生きていこうと思った。
「ひとり時間のススメ」。
私にとって大切なひとり時間。本や雑誌を読んだり、今日の出来事をあれこれ振り返ったり、だらしない格好で好きな物を食べたり。
誰にも干渉されない、大切な時間です。

でも、数年前までは、ひとりの時間をうまく使えていなかったように思う。
毎日人と関わっていて、ひとりになると何だか暇だな~なんて感じていたり。

そんなときに買ったのがこの、中山庸子さんの「ひとり時間のススメ」。
ひとりの時間って、可能性が無限大なんだな~って、何だかワクワクして、それから毎日の小さな目標を作ったり日記をしっかりつけたり、料理をちゃんとしてみたり。
影響受けやすいな~と思いつつも、人生を前向きに捉えられるようになった「きっかけの本」だった気がする。
読書が苦手だったから、手始めにライトな本から…という理由もあって手にしたんだった。
今ではすっかり読書が趣味。
数年経つと、人はこんなにも変わるんだなぁ。

数年ぶりに読んでみたけど、なるほどと思わせることもたくさんあったけど、私が日々きちんと意識できているような内容も多かった。
ひとりの時間を、ちゃんと使えるようになった証な気がする。

「自分にした約束を自分がどのくらい守れたか。あるいは自分の願望をどのくらい実行に移せたか。それによって、その日の価値が決まるように思います。」

これはなるほどと思えた。その日の価値は、自分がどれほど自分が生きたいと思える生き方をして過ごせたかによって決まる。
朝からいっぱい予定を詰め込んだって、それが自分の生き方の理想に反するものだとしたら、充実した1日とは言えないと思う。

筆者は本の中でよく、セクシーな女性とか華がある女性というような表現を使う。
外見だけじゃなく、内側から輝く女性は内なる色気や魅力がある。
自分をコントロールして、素敵な時間を過ごしたい。そんな風に感じる一冊。
・(楽な方に流されてしまいそう、流されてしまったときは)両親、恩師などの顔を思い浮かべる。みんなの存在が弱い心にブレーキをかけてくれる。

彼自身の中学時代の大きな後悔、「嘘をついた」経験を教訓にした言葉。

自分の気持ちを常に把握してコントロールするのはやっぱり難しい。プロのサッカー選手だって人間だから、意志が弱くなって、だらけたくなったり面倒に感じたりするのはきっと当然のことだと思う。
違うのはそれをどう捉えてどう処理していくか。そこで「差」が生まれるのだろう。

私は努力志向のわりにだらしない。自分がだれてしまったり辛くなってしまったときは、その気持ちを受け止めて、応援してくれる家族や、もっともっと頑張っているだろう友達、そして長谷部を思い浮かべよう。
・便利な時代になっているからこそ、僕はITの恩恵を最小限に受けつつ、あえてアナログ的な時間の使い方を大事にしていきたい。

常に携帯を意識したりネットやゲームに夢中になるのは、時間の浪費になりかねない、という長谷部。冒頭でも、一人の時間を大事にしていることや時間を支配して生活する大切さを語っていた。

私もアナログ的な生活を美徳とする面があると思う。友達の新しい機器を取り入れて活用する能力の高さにいつも驚く。
デジカメも携帯もパソコンも、みんなどんどん新しくする。

確かに新しいものは性能もデザインも優れているけれど、そこにばかり価値を見いだすのはどうだろう?
古いものや古いやり方にも味があったり良さがあったりする。
便利になるということは、往々にして無駄を削ぎ落としているものが多いように感じるけど、無駄を削ぎ落としたものが優れていると言い切れるだろうか?

ボタン一つで何でも知ることができる世の中。
でも「知る」って本当にそんなに簡単なことなのかな。

長谷部のアナログ思考は、新しいものの価値を認めた上での意見。そんなところも、何だか自分と似ている気がする。

私ももっとアナログ的な生活を意識してみようかな。
長谷部誠「心を整える」より。

・睡眠は普段からのリズムが大切で、大一番の前日に急にいい睡眠をしようと思ってもうまくいかない。勝負所で結果を出すためには、日々のリズムを普段からどれだけ整えられるかにかかっている。


この本からは引用したい箇所が山ほどある。
W杯の負け試合の後のコメントで「Jリーグで活躍している選手が多いので、ぜひJリーグにも足を運んでいただけたら」とコメントしたのが印象的だったが、他にはよく知らない選手だった。
最近ふと見た目がかっこいいなと思って興味を持つようになり、自伝を出していることを知った。
そんな偶然に出会った本だけれど、読んでみてびっくり。共感できる面が多い。尊敬できる面が多い。

本を読むときは音楽をかけず無音を好むところや、平坦な道を嫌い常に真っ直ぐなところ、まわりに真面目だと言われて「確かに」と悩みながらも、真面目の何が悪い!と強く自分の在り方に肯定的なところ。
私と本当によく似ているように感じた。

あんな世界的なアスリートでも、可愛らしい人間らしいことで悩んだり失敗したりするんだな、と元気付けられるし、
スポーツという険しい世界で勝ち抜き生き抜く精神力の強さ、賢さを知らしめされる一冊。

何かに向かって努力することの意味を大いに感じさせられる。自分を鼓舞してくれる一冊。

長谷部、かっこいいだけじゃない。
益々ファンになってしまった。

まだ読んでいる途中だけど、一字一句引用したいほど、勉強になる一冊です!
中山七里さんの小説「さよならドビュッシー」より。

女子高校生が主役の音楽ミステリー。

ピアニストを目指す主人公の周りで事故や殺人事件が多発し、主人公自身も生死をさまようほどの不運に見舞われる。
一命を取り留めた主人公は、辛い境遇の中でも音楽に真摯に向き合い、逆境を乗り越えていく。…が、最後は驚きの結末。

気づけば夜更かしをして、一気に読み終えてしまった一冊。
自分自身が音楽を学んできたため、ピアノを人前で演奏する緊張感、臨場感が伝わってきて、手に汗を握るシーンもあったな。
なにより岬洋介という憧れのピアニストにピアノを習うことになり、そのことが主人公の人生を変えていく。岬さんと主人公のやり取りが印象的。


・何事か達観したり修羅場を潜り抜けたりすると人間には筋ができる。

・何にせよ、成功する人間はどこかで無茶をするもんだ。平坦な道に恋々とするヤツは山にも登れないし、ましてや空を飛ぶことなんて絶対にできやしない

・(音楽は)現実を凌駕する情景を見せることも一千万語に勝る叙情を語ることもできる。

・コンサートは音を聴くのではなく浴びに来る場所なんだと思った