6月末に血液検査の結果と診察を受けにHIVの通院に行って来ました。
そしてこの日は身体障害者手帳の再交付を受けた後初めての診察です。
この日は梅雨の合間ですが雲は多いものの夏を感じさせる気温でした。
医師「こんにちは。手帳もうできた?」
僕「2週間経ってできないので電話したら自立支援医療の更新が出来上がるのを待っていたらしく、手帳はこの前の1日に病院の後申請して、9日に交付決定が出てました。」
医師に交付決定書を見せました。
僕「先生本当にありがとうございました。」
深く頭を下げてお礼を伝えました。
医師「いやいや、僕はお礼言われるようなことは何もしてないよ。」
医師「僕は僕のやるべき仕事をしたまでだからね。」
僕「検査場所を探していて、選択肢が少ないので別の市や県外まで足を伸ばすしかないなと思っていた所で先生に診てもらえて本当に感謝しています。」
もう一度お礼を伝え座りました。
医師「まあ連携プレーだね。」
医師「まずケントくんがどんな状況でもずっと我慢し続けて諦めなかったこと。」
医師「そして、〇〇先生(最初に診てもらっていた医師)かな。話した時に"ケントくんのこと僕に託すのでお願いします"って言ってたからね。」
医師「その全てがうまく行った結果だね。」
僕「はい。」
医師「本当におめでとう!良かったね!」
前の医師が先生にお願いしてくれたようでした。
改めて医師にお礼を伝え診察の開始となりました。
医師「さあ、これで問題は無くなったわけだけど、服薬再開するって事で良い?」
僕「はい。勿論です。」
医師「えっとB型肝炎は最初の検査でも抗体も持ってなかったよね。」
僕「はい。」
医師「抗HIV薬もB型肝炎の予防ができるものが良いと思うけど耐性も検出されなかったしね。」
僕「最初選んだビクタルビもB型肝炎の治療予防があるものですね。」
医師「そうだね。もう一度ビクタルビを選択ってことで良いかな?」
僕「はい。お願いします。」
医師「じゃあ処方するね。あと喉はどう?」
僕は「また若干出て来ていて喉と喉が引っ付く感覚があります。」
医師「じゃあ一緒に処方しておくね。」
ここで今回の1ヶ月間の体調記録を医師に提出しました。
僕「今回は理由の分からない微熱が出る日が多かったです。
医師「なるほどね。」
僕「マダニだけは注意と思ったので皮膚科に行きましたが恐らくマダニからではないんだろうって事でした。」
医師「テトラサイクリン系の抗生物質噛まれた時に飲んだんだよね?」
僕「はい。」
医師「マダニの影響の可能性は低いだろうね。熱が出ているのも関係しているのかな。」
そういうと採血の検査結果を渡してくれました。
医師「不思議なものでね。今回ウィルスも減ってCD4実数は上がってるんだよ。少し動いてるんだよね。」
医師「熱もあったとのことだから何かのウィルスか細菌に身体が頑張って反応したかな。」
僕「周りで服薬開始していない方や服薬を中断している方を見ていると、一時的にウィルスを身体が低く抑えるケースみますね。」
僕「凄い方だと1000コピー/ml未満に抑えて薬飲んでる時よりCD4上がったり・・・でも大抵そういう動きすると身体が全力を出したかのようにその後一気に崩れる方が多いような。」
医師「まあね、CD4/8比は横這いだしね。身体の中で免疫機能が何かしら変化している時期だからね。良くなる事は無いわけで明日持ち堪えられなくなるのか数ヶ月後かは分からないけど、あり得るね。」
僕「異形リンパ球も出てますね。やはりウィルスに反応したんですかね。」
ウィルス量が減りCD4実数だけでみると服薬最終時に近づいて大きく上昇しています。最近低めだった白血球数も増えていて何かしら免疫反応が起きていたのだと思います。
CD4/8比は横這いでCD4が増えつつもCD8が同時に増えているのが分かります。微熱続いていましたしね。
今回は異形リンパ球も出ていました。
医師「肝臓の数値もまた上がってるんだよね。B型もC型もないしね。以前から肝臓の数値は高めだった?」
僕「いえ、全くです。HIVになる前も服薬中断して暫くまでは、肝臓の数値は大抵正常値でした。ここのところ高値がでたままですね。。」
医師「リンパの腫脹もそうなんだけど、今の状態だとHIVウィルスの影響によるものという可能性もあるからね。」
医師「服薬開始して、様子見ていこうか?リンパ腫脹も最終的には生検しないと分からないし、肝臓の数値も服薬再開してどうなるか、経過をみて必要なら一つ一つ検査していく形でいいかな。」
僕「はい。分かりました!」
医師「まあ、もしリンパ腫とか癌が見つかってもね。」
医師「それこそ、ここに専門医いるから、ここで診れるから心配しなくて大丈夫だよ、ハハハっ」
僕「ですねー笑。確かに」
僕「先月も言い忘れていたんですけど、だいぶ前に皮膚科に行った時に、元々口角炎があったところに吹き出物ができて、それが大きくなって来ていたんですが、真菌によるものだった事で抗真菌剤塗ってます。」
医師「そっか。ちょっと見せて」
僕「今はだいぶ小さくなって治りかけてます。あと背中も初期のカンジタ皮膚炎か脂漏性皮膚炎って事で抗真菌剤のローションをこの前処方してもらいました。」
医師「なるほどね。抗真菌剤の飲み薬も飲んでるよね。」
僕「はい。」
医師「うーん。皮膚や体内の免疫が落ちてるから抗真菌剤で対処しながら服薬で改善されて落ち着くの待つしかないね。抗真菌剤も服薬してるから身体の中で真菌が広がるって事は無いだろうから。」
診察は終了して処方箋を受け取りました。
医師「あ、SWにも手帳受け取った件、帰りに報告しておいてね。今回診断書書くときもSWにも協力してもらったからさ」
僕「はい!勿論この後報告に行きます。先生本当にありがとうございました。これから先改めてよろしくお願いします。」
医師「こちらこそこれからよろしくね。良かったね。」
診察室を後にしSWの元に報告へと向かいました。
僕「こんにちは。採血の際こちらに寄った時にまだ役所から連絡ないといっていましたが、あの後電話したら更生医療の更新が出来上がってなくて手帳の方は早くに出来上がっていたらしいです。両方できて連絡する予定だったとのことで笑」
SW「そうでしたか。無事進んで良かったです。」
交付決定通知書と手帳を見せてお礼を言いました。
僕「一昨年からずっと続いていた話だったのでやっと解決したという感じです。」
SW「いやー本当に良かったです。服薬再開ですか?」
僕「はい、なかなか表現できませんが何かとそろそろかなという体調不良は若干感じていたので笑」
僕「昨年の8月に服薬中断して10月、11月など秋あたりに体調が落ちて、その後年末や春あたりまでは体調は戻って落ち着いていた感覚でした。」
SW「以前もそう言ってましたね。」
僕「4月くらいですかね。全体的に体調が落ちて来てる感じと、このままだったら夏くらいにはガクンと行きそうな根拠のないカンのようなものはありました。」
SW「そうでしたか。とにかくその前に服薬開始の目処が立って何よりです。」
SW「これからは治療が主になると思うので会う機会は少し減るかも知れませんが頑張って下さいね。これからもよろしくお願いします。」
僕「こちらこそ、お世話になり大変感謝しています。これからもよろしくお願いします!」
SWへの報告も終えてこの日の病院は終了です。
そして帰りに昨年の7月に処方してもらって以来、一年近くぶりに抗HIV薬を処方してもらいました。
この日は歯科と内科の定期薬の受診もあったため間で昼食、マックに入ろうと思ったら「やっぱりステーキ」の看板が、初めて入っていました。
昨年亡くなった友人、いつも応援してくれていた、そして心配していた。この結果を見せたかったなと思う。
きっと「今日はお祝いで朝まで飲むわよ」って飛んできてだと思う。