前回の診察から1週間後、6月1日にHIVの通院に行って来ました。



この日は診察と身体障害者手帳再交付用の診断書の受け取りの予定です。




僕「耐性検査の結果ですが、最初の病院での耐性検査の結果、複写持って来ました」

医師「複写、もらっていいの?」

僕「はい、原紙は保管してあるので大丈夫です。」

医師「見比べてみた?」

僕「はい。やはり当初感染した野生株が身体の中で増殖しています。遺伝子の変異が全て同じでした。」

医師「そっか。まあ有意な耐性はないって事だし服薬に関しては制限はないって事だね。」

僕「そうですね。服薬始めて野生株の増殖が抑えられた際に耐性株が出てくるかどうかって事に尽きると思います。」

医師「じゃあこれは貰って僕も後で診てみるね。」



薬剤耐性ウィルスに関しては服薬を辞めて1ヶ月も経つと野生株の増殖力の方が強く、耐性株は増殖できなくなり、例え有していたとしても耐性検査で見つからない事はあります。


そう言った場合は服薬を始めて耐性を持たない野生株の増殖が抗HIV薬によって阻害され始めると、徐々に耐性株が増殖して来ます。


耐性検査の結果の変異は全く発覚当初と同じでした。



(RT領域)なし

(プロアテーゼ領域)L63P、V82I、I93L 

(インテグラーゼ領域)L74I


全てpolymorphismでその他はsilent変異


63番ロイシン→プロリン

82番バリン→イソロイシン

93番イソロイシン→ロイシン

74番ロイシン→イソロイシン



医師「ああ!診断書完成して渡してあるから、帰りに事務で貰って行ってね。」

僕「分かりました。ありがとうございます。」

医師「多分大丈夫だと思うから、確認しておいてね。」


この日は眼科の受診予定でいつもかかっている眼科からの診療情報提供書を持参していました。



僕「診療情報提供書、ほぼ内容ありませんでした。元々検査データなど過去の分も入れて下さいって伝えてはいたんですけど、診てもらっていた医師は居なくなって新しい医師なのであまり貰った意味がなかったかもしれません。」

医師「うん、大まかな流れだけだね。一度こっちで検査受けてみてそのあとはまた考えれば良いからね。僕からも紹介するつもりだったけど二重で紹介状書くと眼科の医師が両方に返事出さないといけなくなるから、この紹介状を、このまま眼科に提出してね。」


そう言って渡した診療情報提供書を受け取りました。

この日は先週から1週間しか経過していないので検査結果などもありません。



医師「それで次回の予約なんだけれども、先ず手帳の手続きってどれくらいみておくかな。」

僕「ほぼ2週間だと思います。問題なければ今日この足で役所で申請してくるので2週間後には結果でているはずです。もし審議会に回されればもう少し時間かかる可能性はあるかも知れません。」

医師「それだと次回の診察の時には通常通りの予約いれておけば結果はでてる可能性が高いって事ね。」

僕「はい。お願いします。」



医師「それでと今日申請に行くなら今日から処方する?笑」

僕「いえ、全てが終わってからにします。」笑

医師「そう言うと思ったよ。了解。笑」



僕「余談ですけど、一時的に行った病院でも"最初から診て僕が初めて書くならともかく前の医師の診断書を否定する事になるのは・・"って感でしたし、先生も最初に同じ事仰ったけど。」

僕「この病気って地方になるとどうしても診断書一つとっても横を見ながらと言うか、患者の取り合いや競争というよりはしがらみみたいなものありますね。」

医師「それは実際やっぱりあるよ。この病気だけじゃないけど地方は狭いしね。都会だと、そんなの関係ないって割り切ってクールな考え方も多いけど、地方はどうしても多少あるね。」

僕「まあこの病気、どの病院行っても同じ大学の出身の先生ばかりですしね笑」

医師「そうなんだよねー笑」




この日の診察は終了しそのまま受付で診断書を受け取り内容を確認します。


日付の間違い、数値の間違いなし、該当項目は少し違うけど、数的には十分なので今回はこれで良し、内容はこれで大丈夫と確認し終わったつもりでした。鞄に直そうとしていたら・・


「あ、、、、住所が、住所がない。」


慌てて受付に戻りました。住所を記載してもらうのに時間がかかるとの事なので、待っている間にSWの元へと向かいました。





SW「こんにちは。診断書受け取りました?」

僕「はい!先程受け取りました。ありがとうございました。」

SW「内容はどうでした?あれで大丈夫ですか?」

僕「さっと確認したんですけど、項目については少し想像と違う部分も1箇所ありましたが、内容は任せますって言っていたので2級相当の診断書として間違いありませんでしたし大丈夫です。」

SW「そうですか。それなら良かったです。実は今回先生から一緒にチェックして欲しいと頼まれて僕も作成の時から一緒にチェックしながら作ったんですよ。」

僕「あ、、、いやー、内容は全く問題なく良かったんですけど・・実は住所が空欄で今受付で言ってお願いして来たところです。」

SW「え!うそ!本当ですか?あーそんなこと!ちょっと確認を・・おかしいなぁ。」


慌てて話をしていた別室から受付へSWが確認しに行きました。



SW「本当ですね。いやー今回色々な経緯もあって僕も何度も何度も間違いや記入漏れがないか確認して完璧だと思ってたのですが、内容ばかりに目がいってしまってたんでしょうね。すみません。」

僕「とんでもないです。僕も最初内容ばかり見てこれでOKと思って直すところでした。偶然カバンに直すときに住所の欄が目に入って笑」

SW「気づいて良かったです。住所や日付なんかの記入漏れはダメで厳しいですから。」


診断書の訂正が終わるまでSWと話をしながら待ちました。



SW「それでは次回の診察の時には結果が出ていると言うことになりますね。」

僕「本当にありがとうございました。」


この日の診察は終了、診断書を受けとりました。

そして、そのまま役所へ申請しに向かいました。