■ W杯から思い出す風景
いよいよ始まったサッカーW杯。
特に強烈なサッカーファンではない僕ですが、特別な思いを抱いてしまう
僕には、このイベントを迎えるたびに思い出す風景があります。
それは銀座の並木通り。
海外のラグジュアリーブランドのショップが立ち並ぶことで有名なこの通りを、2002年、フリーターだった僕は歩いていました。
ときは日韓ワールドカップ。
銀座のクラブでボーイのアルバイトをしていた僕は、日本代表の試合状況を語り合う言葉が通りに飛び交う夕方時、うつむきながら出勤していました。
12年経った今でも、正直に言うと、そのときの光景や音が忘れられずに僕の脳裏には残っています。
もちろん当時の僕には、ワールドカップを楽しむ余裕やゆとりは、経済的にも精神的にもありませんでした。
ただただ、大学の同期から後れを取っている現状への焦りと、将来への漠然としながらも強大な不安に抗うのが必死で、日々を生きていたわけです。
(詳しくは拙著『フリーターだったボクを年収10倍に導いた101の言葉』をご覧ください)
■ 心の中で語っていた独り言
今でも忘れません。
そのときの僕は、心の中で、こんなことを繰り返し繰り返し語っていました。
まるで自分に言い聞かせるように。
「次のワールドカップは、絶対に幸せになってサッカーを観てやる!!」
■ 4年に一度やってくる、自分の成長を図るモノサシ・イベント
以来、僕にとってサッカーW杯は、自分の成長を客観的な時間軸を持って測るイベントとなりました。
まるで日本代表の選手のように、「自分のここまでやってきたこと」と「今できること」、「前の大会当時は出来なかったことができるようになったこと」や、「次の大会にはどんな状況で迎えたいか」などを図る大会となったわけです。
■ 僕の12年
2006年は社長秘書として、責任ある充実した仕事と成長感あふれる毎日を送れていました。
2010年は独立をして丸一年を迎え、自分の価値観と自分の立てた旗印で生きていける喜びを実感。
そして2014年の今大会。
僕は二人の社員を抱えて固定の事務所も構えられ、二冊の本を出版が実現したことで前回以上に関わる方たちとの広がりと深さを実感しています。
■ 自分の人生のスタンドに立つ!
観客席から人の活躍を観て、そのプレーに一喜一憂するだけではつまらない。
僕はいつもそう思っています。
“自分の人生を生きている実感をする”ための定点観測イベント。
僕にとってのW杯がそれです。