■ 一流の所作が現れるとき
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「仏祖の家常は喫茶喫飯なり」
(道元禅師)
意味;禅僧の日常とは、茶を飲み、飯を食べる(平常心是道の修行)ことである。
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鎌倉時代初期の禅僧で曹洞宗の開祖、道元禅師からの一言をご紹介します。
「食事作法の中にこそモラルの源泉がある」としたこの考え方は、一流を目指す上で強く認識すべき言葉だと考えています。
道元禅師は、座禅している姿そのものが仏であり、修行の中に悟りがあるという只管打坐と言う禅を伝えたことで有名ですが、非常に興味深いことに、お茶や食事作法を生活規範の根幹にすえていたようです。
自著『正法眼蔵』の中でも、問答形式でそれを語っており、お茶を飲み、食事をするという日常の振る舞いの中で、自らを高めることが出来ると語っています。
■ 大学時代、サークルの顧問から言われた一言
僕はこのことを、大学生の時に学びました。
50年以上続くサークルの顧問を長く務めていただいた教授との打ち合わせで、食事作法についてとても価値あるお話を聞かせていただいたのです。
「目上の人と食事に行った時、先に自分のモノが出てきたとしても、決して先に箸を付けてはいけない。そうした所作は、必ず見られている」。
当時は「そんなものか…」と思っていた僕ですが、後にある経営者の方とテーブルを一緒にさせていただいた際、その振る舞いを非常に誉めていただいたことがあります。
食事作法などにあまり関心が持たれない今だからこそ、逆に些細な点であっても際立ったのかもしれません。
■ 食事作法に一流が出る
比較的見過ごされがちなことはではあるかもしれませんが、一流の域に入るためにはこうした些細な部分にこそ、気を使うべきだと僕は学んでいます。
~人生はデザインするもの~
ライフデザインパートナーズ株式会社
代表取締役 浅川智仁