今も変わらない、明治の政商が語る「商い」の本質 | お金と心を動かす会話術 | 浅川智仁

お金と心を動かす会話術 | 浅川智仁

セールスとは、「センスの科学」です。
センスを上げながら、仮説と検証の精度を上げる取り組みを続ければ、結果は自ずと変わっていきます。

センスの上げ方や仮説の立て方を、あらゆる角度からご紹介します。

ぜひお気軽にのぞきに来てください。

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「およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。
それは、必ず後に大きな利益をもたらすからである」
(岩崎弥太郎)
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三菱財閥創業者の
岩崎弥太郎からの一言をご紹介します。










明治の動乱期、政商として巨利を得た最も有名な人物が、何を考えて成功したのか─。


その一端が垣間見られる言葉です。







2010年に放送されたの大河ドラマ
『龍馬伝』


坂本龍馬について語る、主人公として話題となったのが岩崎弥太郎ですが、彼の
商売が開花するキッカケとなったシーンが今でも忘れられません。















家を修理するための木材売りを始めた弥太郎ですが、当初は全く売れず、売れないだけならまだしも、煙たがられる日々を送ります。


圧倒的な自信家だった弥太郎の自己イメージはどんどん傷つき、
木材の在庫の山に落ち込む毎日でした。


そんな弥太郎に、妻の喜勢が「おまけ」を付けるように助言しますが、何を付ければいいのか全く分からず、自分で掘った仏様の木像を持っていきますが、相変わらず相手にされません。



弥太郎はとことん自分の営業手法に向き合い、ついに思いついた「
おまけ」が、「家の修復を無料で行う」というものでした。


そこから弥太郎の木材は売れ始め、商売人として成功の階段を登り始めていきます。








僕はこのシーンから、セールスの真骨頂を見る思いがしました。


人は、商品を買うのでなく、
そこから得られる感情を買っています。


相手が求める感情を察知し、
そこにポイントを合わせていくことが商売で成功するための大前提です。







「目の前の人に与えることを最優先する」


明治の政商が語る言葉は、どんなにテクノロジーが発達したとしても、全く色あせない
成功法則として、僕たちに覚悟を問うてきます。











~人生はデザインするもの~
ライフデザインパートナーズ株式会社
代表取締役 浅川智仁