先週の日曜日までRAI
の展示場でやっていたアンティークの展示会チケットを絵画教室の先生に頂き、早速その日に行って来ました
RAI の展示場は東京で言うならお国際展示場とか幕張メッセみたいなところですが、Amsterdamは東京に比べると小さい街なので街中からもそれほど外れておらず、空港からのアクセスも近く、ノボテルやホリディイン、ホテルオークラも近い、何かと便利な場所にあります。
世界の大都市でやっているファッションウィークもオランダではここがランウェイのあるメイン会場ですし、様々な業界の展示会や、一般客も入れるインテリアの展示会とかキッチンウェアの展示会などもやっているところなんですが、実は中に入ったのは今回が初めてでした
先生の説明を勝手にアンティークマーケット(骨董市)と解釈していたので、もっとカジュアルでガラクタみたいなものもあるのかと思いきや・・・
(オランダにしては珍しく)高級感が漂う展示会で、“アンティーク”≠“骨董”だなと、自分の言葉に持つ印象が大きく違うことに改めて気づいたのでした。
なんと言いますか、ここは由緒正しい(?)、THEアンティークの展示会でございました・・・
(PAN Amsterdam
という名で毎年行われる、正確には、アート、アンティーク、デザインの展示会)
初めは写真を撮れる雰囲気ではありませんでしたが、1周してからギャラリーの方と話したりするうちに「写真撮ってもいいよ」と言われ、他にも撮ってる人を見つけてちょっと安心し(笑)、せっかくなので最後に雰囲気も少しだけ撮ってきました
ザ・セレブな人達がシャンパン飲んでるバーなんて恐れ多くて撮れませんので、写っている人達にそれほどセレブ感はありませんが(笑)、入り口付近とか、会場の雰囲気は伝わるかな?!
ブース1つ1つがギャラリーや宝石商やアンティークショップのブースになっていて、その数の多さに驚きました
セレブ感漂う方々はどこかのギャラリーやジュエラーの顧客で、ここにも買いに来ているんだろうけど、私たちはまるで美術館のような見応えのある絵画や陶器やシルバーウェアにジュエリーなどなどを眺めて、とてもいい目の保養になりました
こちらはナントレンブラントのエッチング
確かお値段2万ユーロ以上でしたが、安いんじゃないかと先生がおっしゃっていましたよ。
ゼッタイに値が下がらないだろうから投資にオススメなんて教室で雑談していましたが、実際のところ歴史的画家のエッチングの価値がいかほどなのかは、馴染みのない私にはさっぱり分かりません(笑)
このブースには他にもブリューゲルとか歴史に名だたる有名画家の作品が何点も…
それにしてもほとんどソールドアウトのシールが貼られていて、さすが
宝石のブースも山ほどあり、その輝きと大きさにため息が出るばかり。
ティアラなんて5万ユーロとかしたかしら
お金があったら、絵を買うよりこっちですよね
買えない私は、付ける機会もありませんけどね…
バンクリやショーメといったジュエラーのアンティークもあり、何だか近寄りがたかったです
実は、私が1番テンションが上がったのはココ
浮世絵のブース
オランダ人でライデンのシーボルトハウス博物館の企画展でも展示をしているというオーナーで、ロンドンにいた頃に浮世絵に出会ってはまってしまったのだとか
日本でも売っていたりもするらしく、私も留学先の大学で浮世絵のお勉強をしていたこともあり、話に花が咲きました
浮世絵は版画ですから1点ものではないからかな?と思いますが、日本円にして数十万円で喜多川歌麿や・・・
個人的には1番好きだった鈴木春信や、その他にも見慣れた作品がいくつも
やっぱり、私が欲しいと思うようなものは既にソールドアウトシールが貼られていましたが、相場が分からないので衝動買いはなかなか出来ないと思いつつも、このブースではかなり目が真剣になってしまった私。
(もし私が買うなら↑の春信ですね)
多くの日本人にとって絵画は普段美術館で観るものだと思いますが、「買う対象」として有名な画家の作品を観るという体験は、「自分の生活の中にアートがあったら?」ということを具体的にイメージすることでもあり、とても面白かったです
ちょっと分かりづらいけど、教科書に載っていたようなギリシャ時代のお皿とか、中国のものも色々あったし、
ほ~んとに色々なものがあって、盛り沢山でした
今年は終わってしまいましたが、来年もまたぜひ行ってみたいです。
(それまでに浮世絵の相場のお勉強しようかな~笑)
入場チケットは15~18ユーロくらいで会場でも売っていました。
最後に、浮世絵関連で伺った情報を。
シーボルトハウスで開催中の「歌川国芳秀作展」
2013年12月8日 - 2014年3月9日
2013年12月8日 - 2014年3月9日
日本人にはあまり知られていない、
「(日本の版画)Nihon no hanga
」ミュージアム
*年に2回、春と秋の限られた期間しか開いていないらしく、ある意味幻のミュージアムですね(笑)
建物だったかお庭だったかが一見の価値アリと言っていました。
来年の秋は竹久夢二の企画展だそうで、忘れなければ行ってみたいです