小説『世界地図の下書き』
両親を交通事故で亡くした小学生の大輔。
青葉おひさまの家に引き取られた当時は、心を閉ざしていたが、同室の一班の人達の日々の生活で徐々に心を開いていった。
そんな中、年長の佐緒里が家庭の事情で大学進学を諦めて、遠い北国の親戚の印刷所で働かざるを得なくなった。
残される子供達は、高校卒業と共に施設を出る、大好きなお姉さんの為に、とある計画を立て、実行に移していくのだが…。

家庭内暴力、学校のいじめ、、、そんな渦の中に翻弄されながらも立ち向かっていく子供達の健気な心が表現されています。

ちゃんとした希望を持てば実現される。
夢を諦めては行けない。
と訴えられている感じが、ひしひしと伝わってきます。

お勧めです。

作者の浅井リョウさんは岐阜県出身だそうです。