今、膨大な税金を投入した大興業が行なわれ一部が狂騒しているようだが、テレビがないので見ていない。だが、その趣旨や根本精神? を記した「オリンピック憲章」を読むほうがおもしろいことに気づいた。何分、ニワトリの記憶力なので、忘れぬうちに笑えたところを書き留めておこう。


「オリンピック憲章」より「オリンピズムの根本原則」


1. オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である。 オリンピズムはスポーツを文化、 教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである。 その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、 社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする。

2. オリンピズムの目的は、 人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。

3.オリンピック ・ ムーブメントは、 オリンピズムの価値に鼓舞された個人と団体による、協調の取れた組織的、普遍的、恒久的活動である。その活動を推し進めるのは最高機関の IOCである。 活動は 5 大陸にまたがり、偉大なスポーツの祭典、 オリンピック競技大会に世界中の選手を集めるとき、頂点に達する。 そのシンボルは 5 つの結び合う輪である。

4.スポーツをすることは人権の 1 つである。 すべての個人はいかなる種類の差別も受けることなく、オリンピック精神に基づき、スポーツをする機会を与えられなければならない。 オリンピック精神においては友情、連帯、フェアプレーの精神とともに相互理解が求められる。

5. オリンピック・ムーブメントにおけるスポーツ団体は、スポーツが社会の枠組みの中で営まれることを理解し、政治的に中立でなければならない。スポーツ団体は自律の権利と義務を持つ。 自律には競技規則を自由に定め管理すること、 自身の組織の構成とガバナンスについて決定すること、外部からのいかなる影響も受けずに選挙を実施する権利、 および良好なガバナンスの原則を確実に適用する責任が含まれる。

6.このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、国あるいは社会的な出身、財産、 出自やその他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない。

7. オリンピック・ムーブメントの一員となるには、オリンピック憲章の遵守および IOC による承認が必要である。

*赤字と下線は、引用者が施す。

 

資料)JOC公式HP