ここ最近、
韓国代表との試合を見ても、
正直、物足りないさを感じる。
明らかに韓国代表に勝とうとする覇気、ハングリーさは感じられないから。
そんな兆候は、依然からも感じることがしばしばあった。
やはり、韓国という国が、経済的に豊かになったことも一因のように感じる。
もう日韓戦でガツガツしなくても良いだろう、
韓国側のプレーをみていて、そんな感じがしてしまう。
それは、私の世代からすると、ちょっとさびしかったりするものだ。
私が幼い頃、
サッカー韓国代表は、アジアの虎と称されるほど、
W杯に行く途轍もなく大きな壁で、
何度挑戦しても、その壁を乗り越えることができなかったものだ。
なんで、韓国に勝てないのだろう、
そんな思いがずっと続いていた。
勝てない大きな要因は、2つあって、
日本選手のフィジカル。
あの小柄なマラドーナでも、
筋肉ムキムキであった。
それに比べえると日本選手のフィジカルは細かった。
韓国の選手は、徴兵制で、そこで必ずフィジカルを鍛えられるから、
フィジカルの差が大きかった。
もう1つは、日本って、アマチュア主義に固執していた、
いや、規約とか組織的にアマチュアでないとダメであった。
それに対して、韓国はいち早く国内リーグをプロ化した。
やはり、プロ化となると、精神的なハングリーが求めれるし、
チームも勝つために組織的かつ科学的に研究する。
当時の日韓の差は、
フィジカルとプロの違いだったと思う。
1993年にプロのJリーグが発足したことは、
日本サッカー界にとって、本当に大きなことだった。
そう意味では、日本人プロ第1号の奥寺氏の存在は大きく、
大きな役割を果たされたと思う。
彼がJSLに戻ってきて、
事実上、プロとなる
スペシャル・ライセンス・プレーヤー契約を結ぶことによって、
日本サッカー協会はプロ化に邁進していった。
来年度で、Jリーグが発足して30年。
プロ化は正解だったと思う。
ここ最近の日韓戦の差が生じているもう1つ考えられる理由としては、
日本人選手の方が早くから海外での活躍の場を求めて、
外に出ていき、貪欲に技術などを吸収し、
そうした経験をJリーグに還付していることによって、
確実にJリーグのレベルも上がっていることも大きいだろう。
しかし、やはり、日韓戦というのは、
アジアサッカー界のレベルを向上させる上で、
今も重要だと思うし、引っ張っていく立場にあると思う。
日本が韓国に勝つことは嬉しいものではあるが、
このような韓国代表の姿をみると、
少々味気ないし、
やはり、韓国代表は強くあってこそ、韓国代表だろう。
日本もそうだが、
韓国にもW杯で大暴れしてもらいたい。