古今東西、

 

関東と関西では、同じ料理でも、

 

調理法が違うものがあります。

 

例えば、鰻の蒲焼。

 

関東は、背開きにし蒸し焼き。

 

関西は、腹開きにし焼きのみ。

 

私は九州の出身なので、

 

やはり、関西の調理法の方が食べ慣れています。

 

しかし、鰻の蒲焼に関しては、

 

今では関東風の方が好みですね。

 

 

 

 

 

鰻に似た食材として、穴子があります。

 

穴子の調理法も、関東と関西では異なり、

 

関東では、煮穴子、天ぷらに。

 

関西では、蒲焼か白焼き。

 

穴子に関しては、

 

思い入れがあり、

 

私が小さい頃、

 

父親の仕事は営業畑のため、接待が多く、

 

贔屓の寿司屋から、

 

穴子の蒲焼の握りをお土産として、

 

しばしば家に持って帰ってくれて、

 

この穴子の表面がカリッとしているのに、中がフワッとしていて、

 

トロミのある程よい甘辛いタレとよく合い、

 

実にこれが美味くて、本当に楽しみでした。

 

 

 

 

 

こうした思い入れもあって、

 

穴子に関しては、

 

やはり、焼きのみの蒲焼が好みなのですが、

 

関東にいると、どうしてもどの店も煮穴子が一般的で、

 

焼きのみの蒲焼の穴子を出してくれる店が少ないんです。

 

でっ、コロナ禍からはじめた散歩を通じて、

 

比較的近くに蒲焼を出す店も同時に探していたのですが、

 

ようやく西浅草で見つけることができたのです。

 

4681

穴子の某寿司

 

 

 

 

 

店のご主人は、京都で修行され、開業されたとのこと。

 

見てのとおり、肉厚の穴子を蒲焼にしています。

 

表面のパリっと感、香ばしさがたまらない。

また、甘がらい味付けは、控えめなものの、

 

フワッとした穴子の身の旨味がダイレクトに伝わり、

 

そして、やや硬めのシャリは口の中でホロホロと解け、

 

その酸味が口直しをしてくれる。

 

実に美味しデレデレ

 

探していた味、正にこれですよ、これっ!!にやり

 

 

 

 

 

4682

芋吸

 

 

 

 

 

とろみの強いジャガイモのすり流しである芋吸は、

 

出汁の効いた優しい味で、

 

穴子棒すしとの相性は抜群。

 

こちらも訪れたら、必ずいただきたい一品ほっこり

 

 

 

 

 

さて、タイトルのヨーロッパと、

 

何の関係があるのか、

 

分からないことと思います。

 

画像に店名があるのですが、

 

468

 

そうです、468(ヨーロッパ)です。

 

ご主人が洒落でつけたそうです。

 

ちなみに、箸袋にも見たことのない

 

不思議な漢字が記載されています。

 

よくみると、こちらも468をもじったようで、

 

ご主人が創作されたそうです。

 

非常に気さくでユニークな

 

ご主人との会話も楽しく、

 

新しい贔屓の店ができましたにやり