この方法、本当に安全ですか? | 群馬県の福祉訪問美容 訪問美容Lien

群馬県の福祉訪問美容 訪問美容Lien

ご自宅や福祉施設へお伺いしての訪問美容をしています。
また音楽活動もしており、コロナ渦前までは毎月定期的に福祉施設慰問音楽ライブも開催しておりました。


 TODAY'S
 

この方法、本当に安全ですか?


2026.10/24







【この方法、本当に安全ですか?】


この投稿をするかどうか、本当に悩みました。


先日参加した訪問理美容の講習会では、学ぶことも多く、貴重な機会をいただいたと感じています。


だからこそ、そこで目にしたことを発信することで、関係者の方々に影響が及ぶ可能性についても考えました。


それでも、利用者さんの安全に関わる問題として、訪問理美容に携わる方々と共有し、考えていただきたいことがあります。


これは、特定の講習会や講師の方を非難するための投稿ではありません。


訪問理美容の教育と安全について、業界全体で考えるきっかけにしたいという想いから書いています。


・講習会で実際に見た洗髪方法


今回、訪問理美容の講習会で、車椅子に座った方への洗髪方法が実演されました。

そして、車椅子の左右に一人ずつ、合計二人が立ち、後輪付近を支えながら車椅子を後方に傾け、前輪のキャスターを床から浮かせた状態にしていました。


その状態で、シャンプー台の後方にいるもう一人が洗髪を行う、という方法でした。

私はその場面を見て、福祉用具専門相談員という専門職種としての立場から強い危機感を覚えました。


そして、即座にその場で安全面についての懸念をお伝えしました。


車椅子は、単に座って移動するための椅子ではありません。

製品ごとに構造や機能が異なり、ブレーキの仕組み、タイヤの状態、重心の位置、転倒への安定性なども異なります。

ブレーキがかかっているからといって、車椅子を後方に傾け、前輪を浮かせた状態でも安全が確保されるとは限りません。

特に、タイヤの空気圧やブレーキの調整状態によっては、制動の状態が変わります。


さらに、利用者さんの身体状況によっては、後方に傾けられた姿勢そのものが身体への負担になる可能性があります。


重心が背面へ移ることにより、車椅子の各部位が損傷をし、破壊される可能性もあります。

本来、車椅子には想定されていない使用方法です。


また、姿勢保持が難しい方、首や体幹の動きに制限がある方などでは、個別の配慮も必要です。


支える側のスタッフについても、車椅子と利用者さんの重量を不安定な姿勢で保持することになれば、身体への負担や事故のリスクを考える必要があります。


もちろん、今回の実演に至るまでに、どのような安全確認や検証が行われていたのか、そのすべてを私が把握しているわけではありません。

そのため、安全確認が一切なかったと断定するつもりはありません。


ただし、このような方法を講習会で紹介するのであれば、

どのような車椅子で、どのような身体状況の方に、どのような条件で実施できると判断しているのか?


その安全性を、どのように確認しているのか。

ここは、明確にしておく必要があると考えています。


経験が長いことと、安全について十分な知識があることは別です。


売り上げが高いことが、安全確保ができていることにはなりません。


「今まで大丈夫だったから…」

は安全への理由と根拠にはなりません。


今回、私が特に重く受け止めたのは、この実演が訪問理美容の技術を学ぶ講習会の中で行われたということです。


そこには、理美容、訪問理美容の仕事に30年、40年近く携わってこられた方々も関わっていました。

長年の経験によって培われた技術には、大きな価値があります。

私自身、その経験や技術を軽視するつもりはありません。


しかし、理美容師としての経験年数が長いこととや仕事が沢山あること、売り上げが高いことが、福祉用具の構造や身体状況に応じた安全管理について十分な知識があることは、必ずしも同じではありません。


これは、理美容師としての能力の問題ではなく、専門領域の違いによって生じる問題です。

医療・介護・福祉の専門職であっても、自分の専門領域以外のことをすべて判断できるわけではありません。


だからこそ、多職種で連携し、必要な知識を補い合っています。


訪問理美容の教育でも、同じ視点が必要ではないでしょうか?


特に、講習会で紹介された技術は、受講者がそれぞれの現場に持ち帰り、実践する可能性があります。


教える側が十分に把握していないリスクは、学ぶ側にも伝わらない可能性があります。


だからこそ、技術を教える立場の方々には、その技術の完成度だけでなく、安全性をどのように確認しているかについても、考えていただきたいのです。


・「介護職員初任者研修は必要ない」という意見について


最近、SNS上で、訪問理美容をするにあたって「介護職員初任者研修は必要ない」

という趣旨の意見を目にすることがあります。

これについても、私の考えをお伝えしたいと思います。


まず、訪問理美容を行うために、介護職員初任者研修の修了が一律に求められているわけではありません。


「資格そのものが必須ではない。」


この点については、私もそのように理解しています。


しかし、ここで考えたいのは、

「資格が必要ないこと」と

「その資格で学ぶ基礎知識が必要ないこと」は、まったく別だということです。


介護職員初任者研修は、介護職に就く人が最初に学ぶ基礎的な研修です。


高齢者や障害のある方への理解、身体の仕組み、介護の基本、安全への配慮、尊厳を守る関わり方など、利用者さんと接するうえで重要な内容を学びます。


訪問理美容師は、介護職員になるわけではありません。

しかし、医療・福祉についての基礎知識が不要になるわけでもありません。


車椅子に座った方の姿勢を変える。

ベッド上で施術する。

身体を動かすことが難しい方に対応する。

こうした場面では、理美容の技術だけでなく、身体状況や福祉用具についての理解が、安全に関わってきます。


私は、介護職員初任者研修で学ぶような基礎知識を身につけることは、訪問理美容に携わる者の

道義的責任

だと考えています。


これは、全員に資格取得を義務づけたいという意味ではありません。


今回の車椅子での無理な体制での洗髪方法は、車椅子という福祉用具の使用理解ができているならば、危険行為として選択できない使用方法です。


どのような方法で学ぶにしても、利用者さんの安全に関わる基礎知識を身につけることが重要だという意味です。


初任者研修等の資格取得の学び以外でも、社協さんが開催する車椅子講習や認知症講習、地域で開催されている医療・福祉の多職種連携勉強会に参加して、学びを深める手段もございます。


・私自身が学び続けている理由

私は、福祉用具専門相談員として医療・福祉の現場で働いてきました。

そのうえで、介護職員初任者研修を修了し、福祉住環境コーディネーターの資格も取得しています。

これらの資格を取得したのは、現在の業務を行ううえで必須だったからではありません。


利用者さんの身体状況や生活環境について理解を深め、安全に関わる判断の土台となる知識を増やす必要があると考えたからです。


そして、資格を取得したことで学びが終わったとも思っていません。


今も、医療・福祉の専門職の方々が集まる学びの場や、多職種連携の場に参加し、学び続けています。


福祉用具の仕事を通じて得てきた知識だけでは判断できないこともあります。

医療職の視点から気づくこと。

介護職の視点から気づくこと。

生活環境や移動支援に関わる専門職の視点から気づくこと。

それぞれの専門性に触れることで、自分の知識だけでは見えていなかったリスクや対応方法について考える機会が得られます。


私自身も、まだまだ学ぶべきことがたくさんあります。

だからこそ、経験を重ねた後も学び続けています。


専門性を持つことは、何でも一人で判断できるようになることではありません。

自分が判断できる範囲を理解し、必要なときに別の専門職へ相談できることも、専門性の一つだと考えています。


・医療・介護・福祉の専門職も、安全について学び続けている。


医療・介護・福祉の現場では、資格取得後も研修や事例検討、事故防止の取り組みなどを通じて、安全について学び続けています。

長年経験を積んだ専門職であっても、過去の経験だけで現在の安全性を判断するわけではありません。


利用者さんの状態は一人ひとり違います。

使用する福祉用具も、生活環境も異なります。

そのため、これまで問題なく行えていた方法であっても、別の利用者さんや別の環境では、同じように安全とは限りません。


訪問理美容でも、これは同じだと思います。


「今までこの方法でやってきた」ことと、

「この方法の安全性を説明できる」ことは別です。


技術を教える立場であれば、なおさら、方法を紹介するだけでなく、その適用条件や注意点、実施を避けるべき状況についても検討する必要があります。


・技術やサービスを広めることと、安全に広めること


訪問理美容の技術やサービスを広めることには、大きな意義があります。


訪問理美容を必要としている方に、サービスが届く機会を増やすことにもつながります。


講習を開催し、技術を伝え、その対価を得ることも、事業として自然なことです。


一方で、講習の内容や価値を、受講者数、仕事につながるかどうか、収益につながるかどうかという視点だけで考えることには、注意が必要だと思っています。


仕事を獲得できることと、安全に仕事ができることは、別の問題だからです。


そして、資格や研修についても、営業上の強みになるかどうかだけで、その学習価値を判断するべきではないと考えています。


利用者さんの安全を守るために必要な知識であれば、直接の収益につながらなくても、学ぶ意味があります。


私は、そこに訪問理美容に携わる者としての道義的責任があると考えています。


・訪問理美容の教育に携わる方々へ

今回の経験を通じて、私が最も伝えたいのは、ここです。

訪問理美容を教える立場にある方々、長年この仕事に携わってきた方々、そして教育機関の皆さんにも、安全について学び続けることの重要性を考えていただきたい。


今回のような洗髪方法を、皆さんの講習で紹介するとしたら、どのような安全確認を行うでしょうか?

車椅子の構造や特性について、誰が確認するのでしょうか?

利用者さんの身体状況について、誰が判断するでしょうか?


その方法を実施できる条件や、実施を避けるべき条件を、どのように受講者へ伝えるでしょうか?


理美容の専門知識だけでは判断が難しい場合に、医療・介護・福祉の専門職へ相談できる仕組みはあるでしょうか?


これは、今回参加した講習会だけに向けた問いではありません。


訪問理美容を教える、すべての教育の場で考えていただきたいことです。


私は、今回の講習会で得られた学びにも感謝しています。

だからこそ、そこで感じた安全上の懸念を、見過ごしてよいとは思えませんでした。


知らないことがあるのは、誰にでもあることです。

私にも、まだ知らないことがあります。

しかし、知らないことによって生じる危険性に気づけなければ、必要な確認や相談につながりません。


そのことを、私たちはもっと重く受け止める必要があると思います。

訪問理美容に必要なのは、理美容の技術だけではありません。


利用者さんの身体と生活を理解するための基礎知識。

福祉用具や施術環境に関する安全への視点。

自分の専門領域の限界を理解すること。

必要に応じて、多職種と連携すること。

そして、経験を重ねても学び続けること。


技術を伝えることと、安全を伝えることは、切り離して考えられない。


今回の経験が、訪問理美容に携わる方々や教育機関にとって、安全教育のあり方を見直すきっかけになることを願っています。

────────────


🚙訪問美容Lien(リアン)は、

『心と美と健康を支える、ハイジーン訪問美容サロン』です。


⟡ 延べ18,000人以上の施術実績

⟡ 福祉資格と心理学を活かした施術

⟡ 傾聴レベルを上げた聴くZENカウンセリング

⟡ 法的衛生管理を超え、次世代衛生管理を徹底

⟡ ご自宅・病院・施設など、幅広く対応


外出が難しい方でも、

「あたりまえに美容を楽しめる社会」を目指して🌈


────────────


💌ご相談はお気軽にどうぞ


▶【サロン公式サイト】

https://lien-visit.com


▶【LINEで直接問い合わせ】

https://lin.ee/iPLQqwB


📰掲載|ビビッとBeauty

https://bibixtutobeauty.com/2024/10/17/houmonbiyolien/


────────────


#訪問美容  #高齢者ケア #在宅施術 #障害福祉

#福祉美容  #高崎美容室

# Lienリアン #福祉理容美容 

#聴くZEN #聴くZENカウンセラー 

#一般社団法人日本衛生管理協会

#一般社団法人臨床化粧協会