Seabed tuberosa→TempoRary Vol.3
LIEN初個展[Seabed tuberosa]
タイトルについて
Seabed→海底・海床
Tuberosa→月下香
海底にじっと咲く花
陶器みたいに白くて、
ほんのり染み出た赤味が血色みたいに
わたしは生き物だと主張してる
夜になると複雑な甘い香りを放つ
人間の心臓みたいに大きな球根を持つ花
実は私は月下香を本当は見たことが無い
正確に言うとどこかで知らずに目にしたことは有るのかも知れないけど
[Seabedtuberosa]のために実際の花を見ることはしてない。
匂いも本当は知らない。
この世にまだ無いものを作るのが私の仕事だとすると
知らない事が創作の助けになるとその時は感じていたし
実際にその通りだったと思う。
その花に自分の作る縫いぐるみを重ねて見ると
とても自然な感じがして
私がその後、個展のために作り出すであろう
何体かの縫いぐるみたちを思って付けたタイトルが
[Seabed tuberosa]でした。
それが今年4月の始め頃のことです。
タイトルを決めたのとほぼ同時に一人目の[Seabed tuberosa]が誕生。
翌日パラボリカ・ビスのオーナー、個展同時開催の今井キラさん、
ディレクションのHIROKOさんとの初打合せに私が持って行ったのは
アイディアフラッシュをびっしり書散らした汚いA4コピー用紙と
間もなく“L”と名付けられる事になる一人目のSeabed tuberosa。
Lが居なければこの時きっとチャンスを逃していたでしょう。
あのメモは本当にひどかったし、
キラさんのきちんとしたプロのプレゼンを前にして
なお更冷や汗が吹き出したものです・・・
でも結局のところそのタイミングで全力投球したLを見て頂いて
駄目だったらご縁が無いという事だと分かっていたので
どう転んでも本望だと覚悟して安心していました。
この日のことをパラボリカ・ビスのオーナーである今野さんは
『S』で連載中のエッセイに少しだけのぞかせておられます。
http://ameblo.jp/liendiary/entry-10939532097.html
つづく
