Shower of tears.8
軽いベルの音と供にエレベーターは止まった。
右に曲がって三番目の部屋の鍵を開ける。扉を閉めてからコートをベッドに脱ぎ捨て、近くにあった椅子に腰掛ける。
「ふう……シドはサボってるし、昼間の仕事は面白くねぇし……」
受け付けで貰ったListを手に取り、簡単に目を通す。そこに記された仕事は処理班の活動を書類にまとめるだとか、他社の裏を探るなど、ルイからすれば何の面白味もないものだった。
「……食堂にでも行くか」
Listを持ち、コートから小さめの銃とホルダーを取りだし、それを身に付けると部屋の鍵を閉めて出ていった
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「よっ。やっぱ昼飯時だったか」
笑顔でルイに近寄り、向かい合って座るバズー。片目だけの顔は、一瞬バズーを睨み、一度止めた手を動かす。
その手に持つものはレタスが刺さったフォーク。つまりルイは食事中ということ。
「……来ると思った」
「お、以心伝心か?俺の行動が分かるなんてなァ~」
からかうように笑ったバズーを再びルイは睨んだ。
「な、知ってるか?」
あえてルイの目付きには何も言わなかったが、確実にバズーは死神を見た。
バズーの言葉にルイは目付きを戻し、次の言葉を待つ。
「シド、来たぜ」
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