Shower of tears.6
静かに去って行くルイの背を輝く目で見るMs.リーナと、英語の意味を理解できず、ついて行けない処理班が困惑の目を向けていた。
「まだアイツ、あの言葉を使ってたのかよ」
ルイと同様、屋上から飛び降りてきたバズーは、ため息をつきながらタバコを片手に笑っていた。
「バズーさん、ルイお嬢さんの言葉の意味は…」
一人の処理班の若者が話しかけてきた。周りも聞きたい様子で、バズーの次の言葉を待っていた。
「――…"道を踏み外すな"」
「…Promise」
無意識の内か、Ms.リーナは呟いていた。そのまま後ろを向き、歩き始めた。慌てて追いかけよう とする処理班たちをバズーが止めた。
「まぁまぁ。Ms.リーナを見逃したのはルイだ。放っとけ」
Ms.リーナの後ろ姿はこれから飛び立つ準備をしている翼が見えた気がした。
NEXT
―――――――――