ルーカスと初戦の後も、
やりとりが良い感じで続いたので、
初戦の思い出もポジティブになる。
初戦の2日後、
「お茶しよう」
「いいよ、今から?」
「んーん、昼過ぎ」
「何時?予定調整する」
てことで、
子供を習い事に連れて行って、
迎えの時間までの間に会うことに。
電車が遅れて、
子供も習い事に20分くらい遅れ、
ルーカスとの約束にも30分くらい遅れた。
「ほんとごめん!」
「全然いいよ。
アヤカから会おうって言ってくれて、
嬉しい」
もともと1時間ちょっとの予定だったので、
時間が大幅に少なくなってしまった。
でも、会えたことを喜んでくれて、
私も嬉しくなる。
上機嫌でお喋りしてたのに、
まさかの・・・・
「ルーカスの誕生日いつ?」
「●月〇日だよ」
「〇〇〇〇年?」
プロフィールの年齢から推測する。
「違う。」
「そうなの?いつ?」
「今はここでは言いたくない」
「なんで?
別に何年でもいいけど、
なんで言いたくないのかわからない」
「今度言うから?ね?」
隠す理由がわからない。
ため息をついて、
外を見る。
もう話したくない。
「もうそろそろ時間じゃない?」
「まだ大丈夫。
あと10分」
そう、あの時の違和感は本当だったんだ。
前に少年時代の話してて、
あれ?そんなに上だっけ?
って一瞬思ったことがある。
プロフィールの年齢は
詐称しててもよいと思う。
私も実年齢書いてない。
でも、せめて交わるまでには、
本当の年齢知りたかったな・・・
ほんのり好きになりかけてたのに、
気持ちがスッと冷めた。