かつてのザクセン王国の都として栄た街
ドレスデンの近郊にあるお城
モーリッツブルク城
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そのザクセン選帝侯の中で
20歳でザクセン大公の地位に就き
ザクセンの繁栄の基礎を築いた重要人物
モーリッツ大公により築かれたお城

ドレスデンから10キロ程の森に
16世紀に狩猟の館として建設されたのが始まり

周りを池で囲まれた優美なお城の姿になったのは
アウグスト強王の時代

狩のお城らしく
お城の入り口には
狩猟犬係の像が楽しげに迎えてくれます

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お城の周囲は池で囲まれています
葉を落とし裸になった落葉樹が
曇天の中寒々としながら
綺麗に鏡のようにその姿を湖面に映していました
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朝早かったのですが

パッカ
パッカ
パッカ

と馬🐴の足音が
静かな城の周りに反響し
まるで中世の森の中にいるような
そんな気分にさせたのでした

お城の後は
ドレスデンの街へ

久々ですおねがい

大きなくるみ割り人形が照れ

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そう、ウインク時はクリスマス照れ
ドレスデンは
ドイツの三大クリスマスマーケットのひとつ

街は至るところにクリスマスマーケットの
出店がずらりと並んでいました

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こちらフラウエン教会前の広場には
巨大なクリスマスツリーが立てられていました
戦後再建されたフラウエン教会

今でも継ぎ接ぎで再建された姿が良く分かります
「世界最大のパズル」と言われた再建
先の第二次世界大戦で破壊され
30万個以上もの瓦礫の破片を
ひとつひとつ積み重ねる気の遠くなるような作業

無くなってしまった部分は石職人が古い石に合わせて新しい石を彫る作業が続けられ完成した

〝第二次世界大戦の傷を忘れずに
2度とこのような戦争を起こしてはならない〟

そんなメッセージがフラウエン教会には
刻まれているのです

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快晴の空に輝くフラウエン教会

1945年2月13日に空襲により焼かれ
丸2日後には燃え尽きて崩壊

戦後東ドイツに組み込まれたドレスデン
社会主義国家となり修復工事は難航し
修復工事は
その後の
「ベルリンの壁崩壊」を経て「統一ドイツ」
まで待たなければなりませんでした
ドイツ統一により、教会再建の動きがあり
寄付の呼びかけが広がりをみせました

そう❗️この再建❗️
世界中からの寄付により出来たのです

寄付に関して
この教会を破壊した連合軍側からの協力が
とりわけ大きかったのですが、
中でも空爆を行なった
イギリス兵士の息子が制作した十字架が
この継ぎはぎのフラウエン教会の
ドームの上に輝いているのです

そう思うと
この輝きは
世界平和のシンボルとしての意味合いで
さらに輝いて見えるのです

私が通った時
ちょうど
本物のグランドピアノを運びこんでいましたびっくり

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おやまあ⁉️
なんて本格的な滝汗

フラウエン教会前の広場で
クリスマスのミサかイベントが行われるのかしら?

そう思いながら
業者の方がそれは慎重に運んでいる姿に
見入ってしまったのでしたウインク

ザクセン王国の王宮

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王宮内部には入らずに外観だけですが
現在ザクセン王家の財宝を集めた博物館として
見学できます
第二次世界大戦中、財宝は疎開し
王宮が焼け落ちても、財宝は難を逃れています

こちらは
ツヴィンガー宮殿

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やはり第二次世界大戦で破壊されたものの
いち早く再建された宮殿

ツヴィンガー宮殿は 
18世紀初頭に建設されたバロック建築様式

見所はいくつかに分かれます
城内部では『アルテ・マイスター絵画館』
の中世から近世に至る巨匠達の作品

ドイツ🇩🇪のデューラー、クラナッハはもちろん
ラファエロの『システィーナのマドンナ』
を始めとするイタリア🇮🇹画家
ジョルジョーネやティントレット
オランダ・フランドルから
フェルメール『窓辺で手紙を読む女』
レンブラント、ルーベンス…に会いに世界中から人が集まるのです


外観にもその魅力はあります
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このお城の磁器収集館の入口

上を見上げると
ザクセン王国で(ヨーロッパでは初めて)造られた白磁器・マイセン磁器

そのマイセンで造られたカリヨンが
15分おきに
可愛らしい音色で時を告げています

外から窓の中、室内を覗くとキョロキョロ
そこには日本の
有田や伊万里の名器の姿がちらほら見えます
ツヴィンガー宮殿の磁器収集館は
世界最大の磁器コレクションとして知られています。特に有田焼の柿右衛門コレクションは
世界有数だと言われていますが、これらを収集したのが

アウグスト強王

〝欲しいものはなんでも手に入れる〟

この方のこのエネルギーはすごい
凄まじいと思います

17世紀に〝白い金〟と言われたアジア
日本の伊万里や中国の景徳鎮
東洋の白磁器に憧れたヨーロッパの王侯貴族は
コレクションするには莫大な費用がかさみましたがそれでも手に入れたい!プンプン

同じ時代に生きた
隣国プロイセンのフリードリヒ1世にシャルロッテ妃は有数の磁器コレクターでした
彼らの息子さん(フリードリヒ・ヴィルヘルム)の代になると、すかさず交渉❗️伊万里・有田焼など150個もの磁器を購入したほどでした

その引き換えに差し出したのが
なんとあんぐりうさぎ

自国の優秀な竜騎兵滝汗

大丈夫⁉️
ザクセン王国の大事な兵隊さんと
有田焼が交換…

それほどまでに磁器マニアだったのですちゅー


そんな思いがヨーロッパ随一の陶磁器コレクター
アウグスト強王に
自国で製造するプンプンプンプンプンプン!決意させ

18世紀初頭当時、錬金術師(この響きワクワクしますねーおねがい)ベトガーに夢を託し1709年ついに白磁器を生み出すことに成功❗️

マイセン磁器はアウグスト強王の時代に誕生ニヤニヤ

例のあれですわ口笛
その時は頭がおかしい…

だって欠かすことの出来ない優秀な竜騎兵と
磁器を交換する…ことをやってのけたわけです

しかし、後世の人々には多大なる恩恵を与え続けているという事実

バイエルン王国のルードヴィヒ2世も同様です
建築王としてバイエルンに経済的に潤いをもたらす財産を残し、リヒャルト・ワグナーに彼の使命を果たせる機会を与え、またそれが現在の人々に
経済的効果を与え続けているグラサン分かりませんなあニヤリ

そう、そう
アウグスト強王はすごい方なんですよ、本当…
宗教だって乗り換えしちゃうびっくり

ドレスデンはプロテスタントの町
フラウエン教会前には
マルティン・ルターの像が建っています
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プロテスタント派だったのに
〝お隣のポーランド王の座も手に入れたい〟
しかし、ポーランドは根っからのカトリック
(ほら?あの代表的な方、空飛ぶ法王と呼ばれたヨハネ・パウロ2世はポーランド出身)

ポーランド王になる為に
プロテスタント派から
カトリック派に乗り換え、いや改宗ですわねニヤリ
したのですよ、

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その改宗の結果手に入れたのが
こちらの門に表れています

大きな王冠の形をした上にさらにもう一つの黄金の王冠。ポーランドの紋章の鷹4羽がついています。この『王冠の門』ドレスデンの象徴となっています


そのアウグスト強王がいる
『君主の行列』とも『選帝侯たちの行進』とも呼ばれるドレスデン王宮の壁画
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第二次世界大戦で耐え抜いた壁画
実はこちらは
2万5千枚ものマイセン磁器で造られた壁画
1954年2月の空爆でフラウエン教会など焼け落ちましたが、1千2百度で高温で焼かれたタイルは奇蹟的に残ることができたのです!

壁画には93人ものザクセン王国の君主達
その中でもひときわ目立つのが

アウグスト強王
です
馬の前脚が上がり
今にも走り出しそうな体勢の上にいる
豹柄
(ライオンのミルクを飲んでいたびっくりなんて噂がある位パワーも強く女性も沢山いました、またですわね〜ニヤリ
のマントを身につけ如何にも強そうな
目立つお方です

そして、

ドレスデンで忘れてはならないのが
こちらドレスデン銘菓でクリスマスのお菓子
シュトーレン
毎回クリスマス以外でも私は買いますラブけど。

普通ドイツ人は1kg版を贈りあいますが
500g版や250g版なんてのもあるので
小さなものをおねがいお土産に


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ドレスデンのクリスマスマーケットでは
シュトーレン三昧ですわおねがい

このドレスデンで
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王宮の壁画前で
今回集合時間ギリギリに屋台の前を通った時

ちらっとみた
ドラゴンのペンダントポーン

『あ!これ⁉️』
即決で買ってしまいました

あとでホテルの部屋に入ってから
前日のドナウ川の街
レーゲンスブルグの大聖堂前の本屋さんで見た
『Wo ist der Drache 🐉?』
(どこにドラゴンはいるの?)
何と無く写真に撮ってましたが

まさか?
これ?
翌日に現る⁉️びっくり滝汗ニヤニヤ

なんであんな場所で竜?なのかしら?
なんて思いましたが、
アウグスト強王が有田焼などの磁器と交換したのがザクセン王国の優秀な竜騎兵
竜騎兵…竜でしたわね〜キョロキョロ

アウグスト強王がプロイセン王国から譲り受けた有田焼などの磁器は
『ドラゴナーヴァーゼン』(竜騎兵の壺)と呼ばれているんですよね。

不思議なパワーが宿っているドラゴン🐲🐉

思わずして手にしたドラゴンのペンダント
元・ザクセン王国のアウグスト強王から
なんだか頂いたような不思議な気持ちに
なりました

こうして
ザクセン王国編・完

つづく