jsportsでやっていたので見てみました。
去年と同じ顔合わせになった決勝戦。
決勝常連の深谷と、去年花園初出場を果たした昌平。
ここまでの勝ち上がりを見ると、準々決勝、準決勝とかなり苦戦を強いられた深谷に対して昌平は順調な勝ち上がりです。
この2チームは今年すでに2回対戦しており、新人戦は深谷が、関東予選は昌平が勝っています。
昌平有利かなと思っていましたが深谷の劇的な逆転トライで幕を閉じました。
昌平のラグビーは現代の展開ラグビーという感じで、オールブラックスを参考にしているのかなと思います。
テンポよくボールがポンポン出て小気味いいアタックです。
フロントローでも積極的にボールキャリーをしていました。
DFもなかなか固い。
ただ止められてはいたけどターンオーバーには結びつけられていませんでした。
対する深谷はいまいちチームの強みが分からない。
どういうラグビーをしたいのか見えない。
たいして大きくもないFWで近場を攻め続けても埼玉は勝てても全国では厳しい。
敵陣22mに入る前からずっと近場を突いていました。
ただラインアウトは準決勝の浦和戦に続いて素晴らしかったです。
厳しいことを言うと、こんなラグビーで埼玉の頂点に立てたら埼玉がさらにほかの関東の県から後れを取ってしまうと思い、昌平が花園に行ったほうがいいんじゃないかなと思いました。
まあ結果がすべてなのでFWゴリゴリを選んだ深谷は正しいということになります。
近場をやるにしてもずっと0chじゃなくて、接点から少し離れたところにポイントを作ったりすればいいのに。
試合経過は、昌平が先行しては深谷が追いつくという展開。
両チームともコンバージョンはしっかり決めて21-21で後半あと10分を切ります。
そして昌平は敵陣ゴール正面で得たペナルティでショットを選び、三たび勝ち越します。
そしてこの後のプレー選択がまずかった。
インジャリータイム含め3,4分あったのに、もうFWでボールキープを図りました。
これが裏目に出て反則を取られ、それから10分弱深谷の猛攻は続き、最後は近場でやられてノーサイド。
昌平は深谷を突き放すことができなかったのが敗因の一つです。
せめて8点差でもつけられればだいぶ精神的にも楽だったでしょう。
やっぱりどうしても追われるほうが辛いですよね。
しかも3点差だし。
もし昌平が勝って2年連続で花園に行ければ埼玉は昌平時代に突入かと思っていましたが深谷が意地を見せた形になりました。
見ていて疑問に思うレフリングが何度かありました。
深谷に有利になるような判定でした。
確かに公立の深谷に頑張ってもらいたいと言う気持ちはわかります。
埼玉は関東では公立が花園に行ける唯一の県と行ってもいいです。
しかしレフリングは公正であるべきです。
新興私立の昌平はもはやレフリーも敵と思ってプレーしなければならないのかと思うと気の毒です。
昌平はいまいち実力を発揮できないまま終わってしまったような印象を受けました。
新興私立が勝つにはレフリーが少々不公平な判定をしても勝てるぐらいの圧倒的な力が必要だということなんでしょうか。
どこの県でも新興私立は台頭する過程でそのような憂き目にあっているのかな。
東福岡とか茗渓とか尾道とか。
深谷は横田監督から変わって1年目でまた花園の地へ行くことができたのは非常に大きいと思います。
このまま弱体化していくのかなと思っていましたから。
外に決定力あるランナーがいるんだからそれを活かせばいいのにと思いますけどね。
深谷には花園でぜひとも頑張ってもらいたいですね。