先週の日曜日、秩父宮ラグビー場で行われた慶應対帝京の一戦を友達と観に行きました。
快晴で風が強い日でした。
前半は帝京が風上。

先制トライは慶應でしたが帝京はすぐにインターセプトからの独走トライで同点に追いつき、さらに2トライを重ねます。
前半のラストプレーでペナルティを得た帝京は着実にショットでスコアし前半は帝京24-7慶應で折り返します。

後半慶應はたびたび帝京陣内に攻め込みますが、帝京の粘り強いDFはなかなかゴールラインを割らせません。
それでも2トライを返して5点差まで詰め寄り、残り10分弱ありました。
帝京はFWの近場で時間を稼いでいましたが、慶應が上手く絡んでノットリリースを2度もらいました。
タッチを蹴った後のラインアウトがどちらもマイボール確保できず、2回目のラインアウト失敗後帝京が蹴り出してノーサイドでした。

スクラムとラインアウトは帝京が優勢でしたが、ブレイクダウンは互角でした。
慶應はこの試合とにかくラインアウトの精度に泣きました。
風が強かったのもありますけど、その条件は帝京も同じです。
マイボール獲得率は5割ぐらいの印象でした。
それだけ帝京のプレッシャーがきつかったということの裏付けでもあります。
たしかに両チームのFWの身長を比べるとかなり帝京の方が高かったので慶應には厳しかったと思います。
対照的に帝京はセットプレーが安定していました。

エリアマネジメントの部分でも両チームで少し差が出て、それがそのままスコアに反映したのかなと思います。
帝京は前半FB竹山選手が上手にタッチキックを蹴って慶應のラインアウトにプレッシャーをかけ、マイボールにするという戦略が見事にはまっていました。
慶應が風上になった後半、相手キックオフからのエリア挽回のキックもキャプテンのSO古田選手が基本的に蹴っていて、時々別の右キッカーも蹴っていましたがあまり効果的なキックではありませんでした。
せっかく左キッカーがいるんだから、有能な右キッカーもいれば選択肢が増えて相手からすれば嫌だろうと思います。

帝京のDFラインは誰一人寝ている選手がいなくて、お手本のようなDFでした。
慶應はアタックで抜けかけるんだけど、帝京の選手がアンクルタップしたりしがみついたり指一本でもひっかけたりしてなかなかクリーンブレイクできなかったです。
帝京の執念を感じました。

慶應はバックファイブの働きは帝京と互角か優っていたかもしれません。
慶應のLOは役割が分担されているなと思いました。
辻選手がアタックのボールキャリアになり、相部選手がDFを頑張るといった具合に。
相部選手のタックルすごかったです。
近場で相手がボールを持った瞬間にはもう懐に潜り込んでいます。
膝が頭に当たって脳震盪にならないか心配でした。
それにしてもLOは大変ですね。
スクラム押してラインアウトで飛んでモールの軸になってタックルしてボールキャリーして。
私がLOをやっていたら多分ラグビーやめていたと思います笑
FLの山本選手もすごく優秀なボールキャリアーだなと思います。
しかもまだ1年生!

両チームの差はほとんどありませんでしたが、その少しを埋めるのは難しいなと感じました。
接戦をするけど負けることと勝ち切ることの間にはかなり高い壁がありますから。
帝京の試合巧者ぶりが光りました。
具体的に言えば帝京が前半最後に取った3点はとても大きかったです。
あれがなかったら2点差だったので後半の最後の慶應がもらったペナルティでショットで同点というのもありえましたから。

読んでいただきありがとうございます! 
続く…