北京・故宮博物院の設立89周年を迎えた今年、紫禁城内部で初の発掘調査が実施されたそうです。


この発掘調査では、初めて博物院内から御窯磁器が集中的に埋められた穴が発見され、故宮内部の磁器の廃棄管理制度の空白が埋められたということ。
また慈寧宮花園の赤い壁の外からも、古文書に記録されていない13層の版築が見つかったそうです。


故宮の考古学者は現代になり舗装された壁沿いの地面を掘り、土の上にある壁の基礎と 壁体の構造を把握。
院内で発見された御窯磁器が集中的に埋められた穴からは、チベット仏教の仏具である「ガバラ碗」の断片が見つかったということ。
ガバラ碗は人の頭蓋骨で作られた、灌頂の儀式に用いられる仏具。
ガバラ碗は修行を積んだ僧の頭蓋骨を使う必要があるそうですが、一般的には高僧の生前の遺言によって遺体から取り外されるということ。


ガバラ碗は金・銀・銅などの金属によって包まれるそうです。
ガバラ碗には美しい図案が施され、観賞の価値が高く希少価値も高いということですが、今回発見されたガバラ碗は銀を下地とし金の彫刻が施されており、蓋・碗・受け皿に分かれているそうです。
火炎の形をした蓋のつまみには宝石がはめられ、4本の枝の模様がつまみを囲んでいるということ。
蓋にはさらに縁起の良い「輪、螺、傘、蓋、花、罐、魚、長」の字が刻まれているということです。


















すごいですね!目





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