明日までは休み。

 

ひさしぶりの好天気である。お布団を干しました。

 

喫茶店「三日月」でモーニングしたのだ(なんと贅沢なことか!)。

 

コーヒーを飲みつつ、

 

片山廣子随筆集「ともしい日の記念」(筑摩書房)拾い読み。

 

この人は1878年生まれだから、

 

速攻で明治11年と分かる。

 

なぜならヘルマン・ヘッセが1877生まれ、明治10年と記憶しているので、

 

一瞬で理解するのだ。

撮影時不明。とても写真嫌いだったそうで、

 

あまり残っていません。

これは戦中か戦後?

 

夫は50歳で病没している。そのときの随筆がまことに胸に迫る文章で、

 

飾りがない、けれど品格がある、凄い筆だ。

 

森鷗外などから高い評価を得たのも当然といえるし、

 

もともと佐佐木信綱門下として、歌の道に励んだ人である。

 

村岡花子の先輩。貴重な書籍を貸し与えた。

 

それからアイルランド文学の翻訳・紹介、

 

芥川龍之介の「憧れの人」となる。

 

堀辰雄は彼女の娘さんをモデルに「菜穂子」を執筆した。

 

しかし、室生犀星に言わせると、「堀は、お母さんのほうが好きだったんだよ」。

 

ほんまかいな?

 

昭和32年、逝去。

 

息子さんは若くして病没、

 

娘は「宋瑛」というペンネームで活躍していたが、結婚後は筆を折っている。