1980年、ずいぶん昔のことになったが、

エリーザベト王妃国際コンクール、

日本人優勝者が誕生した。

堀米ゆず子だ。

私はファイナルの演奏を(おそらく)観ていない。

きょう、たまたまLive映像を、

鑑賞したのだった。

日本人としては珍しい、アクティヴな演奏で、

ふつうは、大人しい上品な演奏を日本人はするものと思われているが、

堀米は違った。

まるでI.スターンのような演奏である。

粗い画像で、時代を感じさせるが、

そのかわり今は失われたものがここにある。

微細なミスはあるが、それをモノともしない気迫が優勝へ彼女を導いた。