来週はクリスマスですね。といっても仏教徒なもんで、お祝いするわけでなく、何もせず ・・・ あ、仕事日だ。 笑


イヴの奇跡なんて言葉に胸ときめいたのはン十年も過去のことです。


ひっそりと音楽を聴いて過ごしましょうかね。


予定してるのは、アーノルド・バックスのオルガン付き交響詩です。




アーノルド・バックス 交響詩 「クリスマス・イヴ」 (1912年)


ブライデン・トムソン / ロンドン・フィル


1986年3月 録音


このCDは廃盤になりましたが、管弦楽作品を収録したCDで再発されています。バックスは1883年生まれの、1953年没ですから、マーラーより少しのちの世代、でしょうか。


交響詩 Christmas Eve on the Mountains は1912年の作、第1次世界大戦の前夜ともいえる時代の、しかしマーラーのような不安を持たない、インティメートな雰囲気を漂わせる曲です。




なかなかハンサムな青年ゆえか、人妻との恋もあったらしい。交響詩 「11月の森」 は代表作だろうと私などは思うのだけれど、この 「クリスマス・イヴ」 は清澄な感じがあり、さりげなく現れるオルガンの音色にも聖なる夜を祝う気配がある。




指揮者ブライデン・トムソンについては詳細を知らない。CDを聴く限り、A・バックスの解釈は一流と断言して良いのではないか。

どなたか詳しい方からのご教示があれば嬉しいのだけれど。