映画『等一個人咖啡 』(2014年台湾) | 今天有空嗎?

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2014年の台湾映画『等一個人咖啡 』をDVD(中文字幕版)にて観賞。
(alexさん、お貸し出しいただきまして、ありがとうございました。
おかげさまで、ようやく念願が叶いました!)

まずは予告編↓
《等一個人咖啡》首支預告__8月15日上映

(AmazingFilmStudioのYouTubeチャンネル 2014/04/23 公開)

『等一個人咖啡 』|2014年|台湾|120分


[ストーリー]

大学生の 思螢(宋芸樺)がアルバイトをするのは「等一個人咖啡」という名のカフェ。カフェの美人女店主(周慧敏)はいつもぼんやりと物思いに耽っているし、実はコーヒーが飲めない。無口だけど腕の立つ店員・阿不思 (賴雅妍)は客の要求にテキパキと応えつつもそんな女店主のために「特別なコーヒー」を試行錯誤している。そして常連客の青年・澤于(張立昂)はいつも同じ席に座っているのだが、連れの女性は毎回異なる。

ある日、数々の奇妙な伝説を持つ大学の先輩・阿拓(布魯斯)が来店。どうにも阿拓を受け入れ難い思螢だが、何かと関わっていくうちに、次第に二人の距離は近づいていく。澤于に密かに想いを寄せる思螢。思螢に惹かれていく阿拓。思螢の想いは、阿拓の想いは、果たして遂げられるのか?店名「等一個人」に秘められた女店主の過去とは…?


[感想]

『あの頃、君を追いかけた』の九把刀による作品、ということで、予告編やメイキングから後味さっぱり系下ネタ満載の爽やかな青春モノを想像していたのですが・・・

結果、泣かされました。

(…いや、大部分においては「泣き」のスイッチが入ったと思ったら寸止めされるといった方が適切かも。)

切ないエピソードがいくつかあるのですよ。でもね、登場人物のキャラクターが個性的過ぎて(笑)。設定が『あの頃、…』より強烈です。 『あの頃、…』は割りと現実的なキャラ設定&ストーリーだったと思うのですが、本作はファンタジー色か強い。でもそんなファンタジー的要素をも然もありなん、にしてしまうほど、濃い登場人物の数々。なので、ああ私泣いちゃう!と感じた次の瞬間には強烈なキャラクターによって笑いに持っていかれてしまう(=泣きの寸止め)わけで…まあ、そのお陰でメインのエピソードの切なさがより際立ってくるのだと思いますが。

人と人の「縁」について、こればかりは神の采配、努力では如何ともし難い…悲喜こもごもがあるから人生は愉しいのかも、と改めて思うのでした。

全編を通してとても良かったです。エンドロールも小ネタ満載で、最後の最後まで見逃せません。(こちらは『あの頃、…』より面白かった!)
日本でもいつか公開されることを期待しています。


[リンク等]
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