『死にたい』と、静かに吐いた。

『じゃあ死ねば?』と、事も無げに返ってきた。










隣で俯く親友が、『死にたい』と唐突に呟いた。

深く考えずに、『じゃあ死ねば?』と返してみた。










「死にたい」

「じゃあ死ねば?」

「…………」

「…………」

「……お前後でぶっ殺す」

「そっか」

「……」

「なら、良かった」

「、はぁ?」

「後で、でしょ?僕が君にぶっ殺されるまでは、君は生きてくれるんでしょ?」

「え、」

「僕が君にぶっ殺されないようにすれば、君は僕が生きているかぎり死ねないね。よし決めた、絶対死なない。100まで生きてやるから、君も100になって僕が死んでから死んでね」

「ちょ、待って」

「はい約束ー」










無理やり指切りをさせられて、顔をあげるとあいつは能天気な笑い顔。
こんな馬鹿面見たら、笑うしかないだろ。










無理やり指切りをして、ニコニコ笑ってみせる。
君が呆れたように、それでもどこかすっきりとした顔で笑うから、僕ももう一度君に笑いかけた。










「約束だよ?」

「約束、だな」










死にたい君と死なせない僕



(とりあえず、せめて80くらいまでは生きておこうと思います)


















「なぁ」

「何?」

「…もし俺がハムレットだったら、お前はオフィーリアになれるか?」

「嫌」



…拒否かい。しかも即答。



視線を目の前のテレビから外すこともなく、

表情すら動かさずに言い放ちやがった。

嫌だと言われるのはもちろん(悲しいことに)想定していたが、

それどころか俺はテレビ以下の存在みたいです。

はは、せつねぇぜ畜生。



「…先輩の為に死ねないなんて、嫌」





ぽつり。





小さく、微かで、それでもはっきりと聞こえた言葉。





未だに、視線はテレビから外れない。

それでも、その頬が微かに赤かったことさえ分かれば、

それだけで俺には十分だった。










オフィーリアを投げ捨てて





(なぁハムレット、どうやらお前よりは、幸せになれそうだ)










……………………………………

久々の更新です。超短文です(笑










暗闇に、一人。








prelude -6-








『化け物め』



目の前に血まみれの人々が立っている。
見覚えはない、しかし必ず見たはずの、憎悪に染まった顔、顔、顔。

…あぁ、何だ、この夢か。

この夢なら、今までにもう何度も見た。
彼奴等が言うセリフの順番まで暗記してる。


『所詮は化け物だ』
『血も涙も無いのだな』
『我ら人間と相容れようなどと』
『おこがましい』



平淡な口調。変わらぬ声音。
夢だ夢。分かりきってるだろ。
こんなの、何も意味がない。



『愚かな生物だ』
『早く諦めてしまえば良いものを』
『未練がましく足掻いているとは』






あぁ、でも。








『それとも』










『人間になれるとでも思ったのか?』












涙が出るのも夢だから?





















 ぐにゃり



視界が歪む。
ここは何処だ?



視界が歪む。
…いや、次第に鮮明になってきた。


「…あの路、か?」


警官殿の死体が見える。
どうやら、少しの間気を失っていたようだ。
…油断して撃たれてぶっ倒れるなんて、未熟な証拠だな。
俺もまだまだ甘い。


立ち上がろうとしたが、すぐにフラついて壁にぶつかり、
その場にズルズルと座り込んでしまった。


「…ほーんと……情けねェ、よなァ」


血を流し過ぎたのだろうか、まともに立てやしない。








終わるかな。











やっと、









そう、思っていた。











のに。















「あら、目が覚めました?」



在るはずの無い、声がした。










To be continued….







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皆様初めまして!!
当ブログ管理人の緑乃せろりです(・∀・)
この拙い文章を読んで頂き、ありがとうございました。

やっと一区切りつきました『聖女と殺人鬼シリーズ』、
また微妙な感じで区切ってますね私。
何も分かってないやん、みたいな(´_ゝ`)
まぁ、次の話からちょっとずつ本題に入っていけると思います。
シリアスとぐだぐだとだらだらギャグが織り成す似非ファンタジー、
どうぞこれからもお楽しみ下さい!!

ちなみに短編やキャラ紹介も近々up予定です★☆
物語の感想、誤字脱字の指摘など有りましたら、
ぜひともルームのゲスブにお願いします(´v`)
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました!!